「セルピコ」(1973年)アル・パチーノ主演。監督は、シドニー・ルメット。音楽は、「Z」のあのミキステオドラキス。パチーノの映画では、「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPart II」と並んで、好きな映画の1本です。こうした正義感にあふれたパチーノの警察官の役柄はいい。
このころのパチーノは「狼たちの午後」「スケアクロウ」などで、油が乗っていた時期。
「ジャスティス」「クルージング」などがこのあと公開された。最近では「リクルート」で、CIAの組織の中で敵か味方かわからないような役柄を好演した。
「セルピコ」では、警察内部では、恒常的に賄賂が横行しており、セルピコ(パチーノ)は、理想に燃えて警察官になったものの、同僚たちの収賄、適当な仕事ぶりなどに耐えられなくなり、改めて大学で勉強したり、私服刑事になるための訓練をしたりして、93分署に配属されることになる が・・・。
しかし、ここでも「ワイロ」がはびこっていた。仲間や上司に相談するが取り合ってもらえず、逆に「そのことは忘れろ」といわれる始末。また、別の勤務に就くが、さらにそこも最悪の状況。
顔見知りだった仲間と、ワイロの回収の仕事を担当するが、どうしても受け取らないセルピコは、だんだん孤立化することになる。今やセルピコは、地区中の異端者という扱いで、第87分署に転任することになった。相棒として引き受けてくれたロンバート警視はただ1人の理解者。ロンバートなどの応援で、セルピコは汚職の実態をニューヨーク・タイムスにぶちまけることになった。
このニュースでニューヨーク中が騒然となった。セルピコは、デラニー総監によって、市で最も危険なブルックリンの麻薬地帯に転勤を命じられる。数人の同僚と麻薬犯逮捕に出勤した彼は、そこで重傷を負ってしまう。状況からみて、同僚が助けようとすれば助けられた。命がけでなぜあんなことをしたのかというグリーンの問いに、セルピコは「自分自身のためだった」と応える。
今、セルピコは退職し、傷痍年金を受け、今はスイスに住んでいる。
個人的なアル・パチーノのベスト5作品(見ている本数が15本と少ない)
①「ゴッドファーザー」
②「ゴッドファーザーPart II」
③「セルピコ」
④「狼たちの午後」
⑤「スケアクロウ」
アル・パチーノの出演作品
○「怪盗グルーのミニオン危機一発」 (2013)
○「ジャックとジル」 (2011)
○「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」 (2010)(TVM)
○「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル」 (2010)
○「ボーダー」 (2008)
○「マーロン・ブランドのすべて」 (2007)(TVM)
○「88ミニッツ」 (2007)
○「オーシャンズ13」 (2007)
○「トゥー・フォー・ザ・マネー」 (2005)
↑(追加)
○ヴェニスの商人(2004)
○リクルート(2003)
○インソムニア(2002)
○シモーヌ(2002)
○ニューヨーク 最後の日々(2002)
○インサイダー(1999)
○エニイ・ギブン・サンデー(1999)
○フェイク(1997)
○ディアボロス 悪魔の扉(1997)
○ヒート(1996)
○アル・パチーノのリチャードを探して(1996)
○訣別の街(1996)
○天国の約束(1995)
○カリートの道(1993)
○セント・オブ・ウーマン 夢の香り(1992)
○摩天楼を夢みて(1992)
○恋のためらい フランキーとジョニー(1991)
○ゴッドファーザーPARTIII(1990)
○ディック・トレイシー(1990)
○シー・オブ・ラブ(1989)
○レボリューション めぐり逢い(1985)
○スカーフェイス(1983)
○喝采の陰で(1982)
○クルージング(1979)
○ジャスティス(1979)
○ボビー・ディアフィールド(1977)
○狼たちの午後(1975)
○ゴッドファーザーPARTII(1974)
○スケアクロウ(1973)
○セルピコ(1973)
○ゴッドファーザー(1972)
○哀しみの街かど(1971)
○ナタリーの朝(1969)
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