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<span itemprop="headline">女優⑩「ジョディー・フォスター」: 女性で”硬派”役、ぴか一。</span>




 ジョディー・フォスターは「タクシー・ドライバー」(1976年)で、13歳の娼婦役で、
 世間をあっといわせ、その名を広くとどろかせました。その年のアカデミー賞助演女優賞
 ノミネート。天才子役と騒がれたものです。

 1962年11月19日まれ、43歳。若い、若いと思っても、女優としては、ベテランの仲間入り
 といえます。

 母親が、タレントエージェントになり、子どもをオーディションなどに出しショービズ界に
 入れようと努力した結果、3歳頃からCMやテレビドラマなどに出演していたようです。

 「ナポレオンとサマンサ」(1972)でTV女優デビュー。同年に「カンサスシティの爆弾娘」で
 映画デビュー。そして 「タクシー・ドライバー」でした。この映画を見てジョディにあこがれた
 ジョン・ヒンクリーが、彼女の気をひくためにレーガン大統領を狙撃した事件は有名です
 (レーガンは就任直後だったのですが、いい迷惑でしたね)。

 1980年代前半、絶大な人気を得た4大ティーン・エイジャー女優の一人(残る3人は、
 テイタム・オニール、クリスティ・マクニコル、ブルック・シールズ)として将来をも 
 期待される若手のホープとなる。4人、確かに納得ですね。ほかの3人は、今いずこ(笑)。

 その後、イエール大学に進学(優秀さが、顔に出ています=笑)、卒業後活動再開し、
 「告発の行方」(1988)、「羊たちの沈黙」(1991)で二度のアカデミー主演女優賞を
 受賞しました。演技派美人女優として、最近では、「フライトプラン」の子供を
 誘拐された母親を、ヒステリックに演じていたほか、「インサイド・マン」(出番が
 少ないかなという印象)でも、知的な交渉役を演じていました。

 印象に残る筆頭は「羊たちの沈黙」。
 女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。捜査に行きづまったFBIは、元精神科医
 殺人鬼ハンニバル・レクターに示唆を受けようとする。訓練生ながらその任に選ばれたクラリス
 (フォスター)は獄中のレクターに接触・・・。

 若き女性FBIに扮したJ・フォスターとレクター役A・ホプキンスの他を圧する存在感。
 本筋の皮剥ぎ事件がかすんでしまうほどの、二人の会話シーンのテンションの高さには目を見張る
 ものがあり、スリラーとしては珍しくアカデミー賞の作品・監督・主演女優・主演男優賞といった
 主要部門を独占したのでした。

 「パニック・ルーム」では、子供を守る母親役を好演。犯人との攻防では、スリリングな動きを
 みせ、パワーを見せつけていました。続く「フライト・プラン」でも、飛行機内で突然姿を
 消した子供を探して、必死に動き回る姿は、鬼気迫るほどでした。

 「インサイド・マン」は、久々に"硬派”な役柄で、きりりとしたところをみせています。

 現代のハリウッド女優の中では、1、2を競う演技派女優の一人ではないかと思います。
 まだまだ、いろいろな役柄を見せてくれると期待しています。

出演作品:
公開年、タイトル
■1970 Menace on the Mountain (TV)
■1972 ナポレオンとサマンサ (TV)
■1972 カンザスシティの爆弾娘
■1973 トム・ソーヤーの冒険
■1973 リトル・インディアン
■1974 アリスの恋
■1975 The Secret Life of T.K. Dearing
■1976 別れのこだま
■1976 タクシードライバー
■1976 ダウンタウン物語
■1976 白い家の少女
■1977 フリーキー・フライデー
■1977 避暑地のラブ・ストーリー
■1977 私、青い花
■1978 キャンドルシュー セント・エドモンドの秘宝
■1980 フォクシー・レディ
■1981 カーニー
■1982 ママはゴースト
■1983 スヴェンガリの魔力
1984 ホテル・ニューハンプシャー
1984 他人の血
■1986 禍いの家の花嫁/ヴィクトリア
■1987 シエスタ
■1988 ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち
■1988 君がいた夏
■1989 告発の行方
■1989 ハートに火をつけて
■1990 バックトラック
■1991 羊たちの沈黙
■1991 リトルマン・テイト
■1992  影と霧
■1993 ジャック・サマースビー
■1994 ネル
■1994 マーヴェリック
■1997 コンタクト
■1999 アンナと王様
■2002 イノセント・ボーイズ
■2003 パニック・ルーム
■2005 フライトプラン
■2006 インサイド・マン