「ブリジット・ジョーンズの日記」が、まったく普通の等身大のOLを
描いているということで、英国、日本で、原作、映画が話題となったのは、
2001年のこと。
特に美人というわけではなく、ちょっと太め(これは、ゼルウイガーが映画の
ために体重を増やした)で、お茶目で、ドジ(これが受けた原因か!)なところが、
共感を呼んだようです。
続編「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」(2005年)も、
オリジナル同様、ヒュー・グラント、コリン・ファースをめぐる三角関係が
コミカルに描かれ、こちらの男優陣目当ての女性ファンが増えたことでしょう。
ヒュー・グラントは、プレイボーイだけど憎めない役どころ。一方のコリン・ファースが、
堅物で、これまた憎めない(笑)。
映画化の背景:
最初は、イギリスの新聞「インディペンデント」紙に1995年、ロンドンで暮らす30代独身女性
ブリジット・ジョーンズの架空の日記がコラムとして連載された。作者はブリジット同様、
30代未婚のジャーナリスト、ヘレン・フィールディングという人。
このコラムが、大反響を呼び、小説として刊行されるや爆発的な売上げを記録。
ロンドンのOLたちの通勤必須アイテムとなり、「とってもブリジット的」という流行語まで
生まれる社会現象となったといいます。その後、世界23カ国で翻訳、500万人以上の
女性を夢中にさせ、もちろん日本でもベストセラーリストの常連となったのでした。
「ブリジットはこの私自身!」と誰もが自己投影した究極の等身大ヒロイン。
世界中の女性が待望したスクリーン上のブリジット・ジョーンズ。"親しみ"の持てる
女優として今最も輝いているレニー・ゼルウィガーの存在によって、ついに映画化が実現
したのでした。
スイス人の父とノルウェー人の母の下に生れ、「バッド・チューニング」で映画デビュー。
1994年「ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使」での演技で注目。「ザ・エージェント」で
その実力を開花させた。2001年、「ブリジット・ジョーンズの日記」でアカデミー主演賞候補と
なって名実ともに飛躍。翌2002年には「シカゴ」で再び主演女優賞にノミネート。2003年、
今度は「コールド マウンテン」で助演女優賞にノミネートされ、3度目にして念願のオスカー獲得。
歌もできる演技派での実力も証明されていますが、個人的には「B.J.日記」の流れをくむ、
コメディ・タッチの「恋は邪魔者」(Down with love)が、”メチャクチャ”面白かったですね。
ユアン・マクレガーも、「ムーラン・ルージュ」といい「恋は邪魔者」といい、結構幅広い
役柄をこなしています。シリアスものもいいけど、茶目っ気のあるコメディタッチの
映画が、ゼルウィガーは似合っているのでは、と考えています。
作品リスト
・ シンデレラマン(2005)
・ シャーク・テイル(2004)
・ ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004)
・ コールド マウンテン(2003)
・ 恋は邪魔者(2003)
・ シカゴ(2002)
・ ホワイト・オランダー(2002)
・ ブリジット・ジョーンズの日記(2001)
・ ふたりの男とひとりの女(2000)
・ ベティ・サイズモア(2000