(原文:”The Bridge is too far” )
このセリフは映画の最後に登場する。
映画は「マーケット作戦」について描いているが、その司令官であるフレデリック・ブラウニング中将(ダーク・ボガード)が、作戦が失敗したにも関わらず、現場の指揮官であるロイ・アーカート少将(ソーン・コネリー)に言うセリフだ。
この言葉の前に、中将は、少将に対して「皆によろしく伝えてくれ」というと、少将は「8,000人も亡くなっているんです。眠れません」と答える。これに中将は「(上層部は)90%満足していた」と淡々と語るのだ。「満足していたですって」と聞き返す少将。
このあとに続く言葉だった。
そして画面は、大量の負傷兵の姿が映し出される。
一方、オランダでは民間人であるヤン・スパンダー医師(ローレンス・オリビエ)は、目に光るものを見せ、戦火で崩壊して跡形もなくなった家を後にして、手押し車に家財を積んで夕焼けの中に消えていく。見事な反戦映画と言える。
一家が移動する姿は「屋根の上のバイオリン弾き」でユダヤ人でテビエ(トポル)一家が故郷アナテフカを追われていく光景にダブって見えた。
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主な出演者は、ショーン・コネリー、ロバート・レッドフォード、ダーク・ボガード、ライアン・オニール、ローレンス・オリビエ、ジーン・ハックマン、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンス、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・カーン、エドワード・フォックス、リヴ・ウルマン、ハーでイー・クリューガー、エリオット・グールド、アンソニー・ホプキンス、ジェームス・カーンなど。
監督は、リチャード・アッテンボロー
音楽:ジョン・アディソン
上映時間:175分
日本公開:1977年7月2日