アルフレッド・ヒッチコック監督の「知りすぎていた男」などで知られる米国の歌手で女優のドリス・デイが13日、肺炎のためカリフォルニア州カーメルバレーの自宅で死去。97歳だった。大往生と言えるかもしれない。
15歳から歌い始め、1945年に「センチメンタル・ジャーニー」が大ヒット。女優としても活動し1946年、24歳の時にワーナー・ブラザースのオーディションを受け同社と契約。1948年には「洋上のロマンス」(原題:Romance on the High Seas)で映画デビュー。映画の評判がよく1949年には2本、1950年に主題歌もヒットした「二人でお茶を」など3本、1951年には5本も出演するほどのど売れっ子となった。
代表作といえば、なんといっても1956年のアルフレッド・ヒチコック監督の「知りすぎていた男」(原題:The Man Who Knew Too Much)で歌った「ケ・セラ・セラ」。曲が大ヒットし、ドリス・デイの代表作になった。「ケ・セラ・セラ」はアカデミー歌曲賞を受賞。日本でも歌詞を日本語訳され、雪村いづみ、ペギー葉山らの競作によってヒットした。
1968年に夫が亡くなり映画界を引退。
1976年に4度目の結婚をするが、1981年には離婚。その後は動物愛護に力を注ぎ、カリフォルニア州のカーメルに設立した「Doris Day Animal League」で、家庭内ペットの世話の方法などを指導していた。
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「ケ・セラ・セラ」は、日本ではペギー葉山のカバーが印象に残るが、ペギー葉山は2年前に亡くなった(享年84歳)。ドリス・ディは、ペギー葉山よりも11歳年上だったので、ニュースの一報を知って、逆にまだ存命だったことに驚いた。
ウイスキーが好きな人は、きょうは「トリス・デイ」になるかもしれない。
ご冥福をお祈りいたします。