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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「THE PARADES パレード」(藤井道人監督、2024)を見る。

THE PARADES パレード」(2024)を見る。監督は「新聞記者」(2019)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人Netflixで2月29日から配信。

震災による津波で旅立ってしまった人たちが集い、月に一度、会いたかった人を探すパレードに参加し、遺された人への思いを描く。

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瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)。離ればなれになったひとり息子・良(岩川晴)を捜す美奈子は、道中でアキラ(坂口健太郎)という青年や元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサー兼監督のマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会い、やがて自分がすでに亡くなっていること、未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいることを知る。

そしてアキラたちもまた、さまざまな理由でこの世界にとどまっていた。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を捜すパレードに参加したことをきっかけに、少しずつ心が変化していく。

             死者のパレード

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地震などの災害で亡くなった人たちも、もし生きていたら、生きている間にやり残したことがあるはず。そうした願いを死者の目線で描いている。
作られるべくして作られた映画という印象。

「こっち(死後)の世界からあっちの世界に害を加えることはできない」というセリフがあったが、現実の世界に(死者が)現れても、その存在は生きている人たちには伝わらない。ただ、見守るだけというところが切ないところ。

映画監督マイケルの部屋の壁一面に映画ポスターが貼ってあり「スティング」「いちご白書」「イージーライダー」「男と女」「ベン・ハー」「オーシャンと十一人の仲間」などがあった。映画「カサブランカ」を繰り返し見ているようだ。

 

マイケルは、ついに映画を完成させる。

 

<主な登場人物>
■美奈子:長澤まさみ…瓦礫が打ち上げられた海辺で一人目を覚まし、離れ離れになった一人息子・良を捜す。良が見つかったら旅行したい、謝りたいと願っている。元報道フロアのリポーター。

■アキラ:坂口健太郎…一人彷徨っている奈美子に声をかける青年。元小説家。
■勝利:横浜流星…元ヤクザ。身体中に入れ墨。かつての恋人の様子を見に行くと、しっかり者でまじめな男(自分ほどイケメンではないがと苦笑い)といたのでホッとする。
■マイケル:リリー・フランキー…元映画プロデューサー。根っからの映画好き。自身の死で中断してしまった映画を再開したいと願う。かつての恋人に勇気を出して会いに行く。その夫も亡くなっていたが、家に招き入れてくれる。

■ナナ:森七菜…元女子高校生。(死後の世界は)味がしない世界で、地獄のような世界と嘆く。
■田中:田中哲司…元銀行員。死者の集まりの管理人のような立場。
■かおり:寺島しのぶ…元スナックのママ。住人たちの世話を焼く。

■大城麻衣子(若き日):黒島結菜…マイケルが思いを寄せていた女性。

■麻衣子:木野花…夫(佐々木)を失くして一人暮らしをしている。
■佐々木博(若き日):中島歩
■佐々木:舘ひろし…麻衣子の夫だった。

■古賀充:若林拓也…映画プロデューサー。
■みずき:深川麻衣
■恵介:でんでん
■神田:北村有起哉…美奈子がいた職場の報道の仕事に従事。
■良(17):奥平大兼…美奈子の息子。
■良(7):岩川晴

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