「ヒットマンズ・ボディガード」（2017、劇場未公開）を見る（Netflixオリジナル)。型破りな逃走劇を繰り広げるバディムービー型痛快アクション映画。
悪名高い殺し屋を証人として護衛しながら裁判所まで送るトップクラスのボディーガードと殺し屋の凸凹コンビによる、猛スピードのカーチェイスやボートでの逃走劇などド派手なアクションが見どころ。
ボディガードをライアン・レイノルズ、殺し屋をサミュエル・L・ジャクソンが演じる。裁判の被告人をゲイリー・オールドマンが演じる。監督は「 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」（ 2014）のパトリック・ヒューズ。
ケヴィン・コスナーの「ボディガード」のパロデイ・ポスターもある（笑）。
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ボディガードのマイケル・ブライス（ライアン・レイノルズ）は日本人の武器商人、クロサワの護衛を担当することとなった。任務を無事に終えられると思った矢先、クロサワは暗殺されてしまった。
それから2年後。依頼人を守り切れなかったブライスは一線を退き、会社社長の護衛をすることで生計を立てていた。
その頃、ベラルーシの独裁者、デュコビッチ（ゲイリー・オールドマン）は人道に対する罪を犯したとして国際司法裁判所で裁かれることになっていた。
しかし、彼が犯した罪を追及することは困難を極めることとなった。デュコビッチは自らの罪を立証できるような人間を片っ端から殺していたためである。国連にとっての最後の希望はダリウス・キンケイド（サミュエル・L・ジャクソン）であった。凄腕のヒットマンとして知られるキンケイドは、妻・ソニア（サルマ・ハエック）の釈放と引き替えにデュコビッチを有罪にするための証言をすることに同意したのであった。
インターポールの高官（副局長）、ジャン・フーシェ（ジョアキム・デ・アルメイダ）はアメリア・ルーセル（エロディ・ユン）をキンケイド護送チームのリーダーに任命した。ルーセルはブライスの元カノでもあった。
護送部隊はデュコビッチの息がかかった者たちによって襲撃され、キンケイドとルーセル以外の全員が殺されてしまった。安全な場所に身を隠した2人は、インターポール内に内通者がいる可能性を疑っていた。その可能性が高い以上、インターポールに救援を求めるのは危険だと判断したルーセルは、ブライスに協力を要請した。
キンケイドとルーセルに因縁があるブライスはその要請を断ろうとしたが、汚名返上に協力することを条件に、キンケイドの護衛に参加することにした。ルーセルは報告のためにインターポールに向かい、ブライスとキンケイドは追っ手から逃げ続けることとなった。
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サミュエル・L・ジャクソンは、ダーティワード（クソッタレ、クソ野郎の意味のマザーファッカー、ファック、シットなど）を世界で最も多く使うという俳優といわれるらしい。この映画でも無制限に4文字ことばが多い。
少しとぼけたようなライアン・レイノルズとのコンビの会話が面白く、カーチェイスのほか、ボート、バイクによるアクションシーンも、数十年前のアクションと比べて格段にリアルになっている。
主な出演：
■ライアン・レイノルズ（マイケル・ブライス）：ボディーガード会社のトップクラス（トリプルA評価）のボディガード。インターポール（国際警察）捜査官のアメリアは元カノ。
■サミュエル・L・ジャクソン（ダリウス・キンケイド）：独裁政治の前大統領裁判の重要な証人である殺し屋。凄腕のヒットマン。
■ゲイリー・オールドマン（ヴラディスラフ・デュコビッチ）：東欧（白ロシア）の前大統領で独裁政治の殺人罪で国際司法裁判の法廷に容疑者として立たされている。
■エロディ・ユン（アメリア・ルーセル）：インターポール捜査官。マイケルは元カレ。
■サルマ・ハエック（ソニア・キンケイド）：殺人犯ダリウス・キンケイドの妻。
■ジョアキム・デ・アルメイダ（ジャン・フーシェ）：インターポールの副局長。
■ティネ・ヤウストラ（レナータ・カソリア）：インターポールの局長。
映画の続編「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード（仮）」（ 原題：The Hitman’s Wife’s Bodyguard）が、2021年6月16日に米国公開される予定（米Deadlineが報じている）。日本ではNetflixか。
