「ザ・マザー:母という名の暗殺者」(原題:The Mother、2023)を見る(Netflixで母の日の2日前の5月12日から配信)。軍隊出身で殺し屋の主人公が、生まれてすぐ安全のために手放した娘の危機に立ち上がるサスペンスアクション。
監督は「クジラの島の少女」「ムーラン」で知られるニキ・カーロ。53歳のジェニファー・ロペス(以下、ジェニロペ)が、軍隊仕込みの剛腕で射撃の名手、さらに鍛え抜いた身体で全力で走り、バイクでも走るアクションを演じ、まるで女トム・クルーズ。
共演は「エリザベス」「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、「キック・アス」「ホワイト・ボイス」のオマリ・ハードウィック、「ジュリエットからの手紙」のガエル・ガルシア・ベルナルなど。
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アフガン仕込みの凄腕スナイパーであるジェニロペが、かつて関わった武器商人(ジョセフ・ファインズ)の悪事の証言をするが、敵は思いのほか強力。FBIの隠れ家を襲われてエージェント達はあっという間に全滅。
辛くも襲撃を生き延びたジェニロペは極秘出産をするが、FBIの防衛網をも突破してくる敵を相手に赤ん坊を守る術もなく、出産直後に泣く泣く養子に出すことになる。
12年後、里親(育ての親)に育てられていた12歳になった娘ジョーイが誘拐されてしまう。学校からの下校の姿を見ていたジェニロペは、娘が誘拐される場面を目撃し、その奪還に向かうのだが…。
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ストーリーは、ややありきたりだが、見せ場は多い。主人公の女スナイパーが次々に敵を百発百中で倒していく凄さは超人的。住宅街での夜の襲撃や、白昼堂々の市街戦、雪山でのカーチェイスなど、アクションのバリエーションも豊富。
ジェニロペが自らプロデュースした映画というだけあって、映画全体がジェニロペのアクションを見るための映画作りになっている。
【キャスト】
The Mother:ジェニファー・ロペス
Adrian Lovell:ジョセフ・ファインズ
William Cruise:オマリ・ハードウィック
Hector Álvarez:ガエル・ガルシア・ベルナル
Jons:ポール・レイシー
Zoe(ゾーイ):Lucy Paez
ジェシー・ガルシア
Yvonne Senat Jones