クリント・イーストウッドの新作映画「ジューラー・ナンバー2(仮)」(原題:Juror No.2」が始動。米The Hollywood Reporterなどが報じている。
現在92歳のアメリカ映画界の生きたレジェンド、クリント・イーストウッドがいよいよ「ジューラー・ナンバー2」を最後にキャリア引退を考慮中とも伝えられている。
「ダーティハリー」シリーズや「許されざる者」(1992)「マディソン郡の橋」(1995)「ミスティック・リバー」(2003)「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)「グラン・トリノ」(2008)「アメリカン・スナイパー」(2014)など、数えきれないほどの名作・話題作を送り出してきたイーストウッド。
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5月31日に御年93歳を迎える巨匠が新作の題材に選んだのは、ある殺人事件をめぐる裁判の物語。
陪審員に選ばれた男は、裁判が進むうち、被害者を死なせてしまったのは、実はその現場で危険な運転をしていた自分だったのではないかと気づく。
真実を明かし、自首をするのか、それとも自分の立場を利用して裁判を揺さぶるのかという葛藤を中心に展開するストーリーとなっている。
主人公となる罪を犯した陪審員の男性役には「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)「ザ・メニュー」(2022)のニコラス・ホルト、主任検察官役には「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019)「ヘレディタリー/継承」(2018)のトニ・コレットが予定されている。
製作・配給は、イーストウッド作品を長年手がけてきた米ワーナー・ブラザース。今年6月中旬の撮影開始を目指して準備が進められており、まもなく正式なゴーサインが出ると伝えられている。
イーストウッドは監督として1993年、映画「許されざる者」で監督賞と作品賞の2部門でアカデミー賞を受賞、2005年には「ミリオンダラー・ベイビー」でも同賞2部門を再度受賞している。