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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「日本沈没」(1973)を再見。今見ても新鮮。

映画「日本沈没」(1973)を劇場でみて以来、半世紀ぶりに再見した(ブルーレイで)。この映画は、導入部から引き込まれる。

2億年、1億五千万年前、三千万年前などの地球の状態から、海底火山などの影響で、元々は大陸とつながっていた日本列島の現在の姿までが映し出されていく。

言わずとしれた小松左京の大ベストセラーの映画化で、東宝特撮陣による渾身の大作。大地震によって地盤が液状化する演出などは実際に科学者に取材して撮影されたという。地震・噴火・土砂崩れといった自然災害の恐ろしさがリアルに表現されている。

「日本が海底に沈む?」といった新聞の見出しも劇中で登場するなどセンセーショナルな内容だった。当時、科学者として有名だった竹内均教授が、実名で出演、地球の動きについてわかりやすく解説していた。

     科学雑誌ニュートン」編集長でもあった竹内均教授

今でも地球の内側のマントルと呼ばれる地殻は移動しており、地震が起こる原因などを示していた。「地球は、卵の様なもので、卵の殻に相当するのが地殻で、白身の部分がマントルです」(竹内教授)。

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  現実に直面して憔悴しきった田所教授(小林桂樹、中央)

潜水艇の操縦者・小野寺(藤岡弘)と物理学者の田所博士(小林桂樹)らは海底調査の結果、日本海溝の異変を検知する。やがて、各地の休火山が噴火し始めたことから、博士たちは政府と共に、国民を最終的に国外へ脱出させる“D計画”を始動し、さらなる海底調査を敢行。

その結果、日本列島は遅かれ早かれ海底に沈む、という恐るべき推測に到達するのだった。そして、いよいよ大地震も発生したことにより二次災害が人々を襲い、日本中がパニック状態に陥っていく。

 山本総理(丹波哲郎)も決断を迫られる。

D計画の速やかな遂行が迫られ、国民を海外へ避難させ始める中、小野寺も恋人の玲子(いしだあゆみ)と共に海外脱出を決意。その間にも、日本列島は頻発する火山噴火と地震に見舞われ、ついに水没し始めるのだが…。

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今見てもまったく色あせていない映画。それどころか、頻繁に起きる地震は、これからも避けて通れない災害であり、地震に対する基本的な知識、準備などは必須となる。

映画では、東京大地震が甚大な被害をもたらし、もはや一刻の猶予もなくなり、国としては海外移住計画をひそかに計画。国連などを巻き込んで、各国に打診していた。

小国家などは、1億2千万人もの移住などは考えられないと拒絶する国もあった。オーストラリアのキャンベラに500万人を移動させるという具体的な計画も練られていた。

小野寺は、国の計画の要として、極秘計画の要として引き抜かれ、元同僚たち仲間からは裏切り者と呼ばれた。小野寺は恋人玲子(いしだあゆみ)を先にスイスに行かせようとするのだが…。

日本沈没」は海外でも公開された(米国では「Tidal Wave」)。

 BDで鑑賞

ギドラさんのラベル制作による四丁目限定品)



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