- 映画「七人の秘書 The Movie」(2022)を見る(9:05~)。松竹系シネコンMOVIXさいたまにて。ナレーションもドラマと全く同じ。ドラマの続編で2年後を描くが、緊張感を増幅させる音楽と、日本のアルプスと言われる信州の雪景色などがみどころ。
- 秘書の誰かが、影の秘書軍団のたまり場であるラーメン店「ラーメン萬」に「人助けの案件」を持ち込み、依頼者と面談の上、影の秘書軍団のまとめ役である萬敬太郎(江口洋介)が「ここからは引き取らせてもらおうか」というのが毎回のお決まり。
- 今回の依頼者は、信州のラーメン屋「味噌いち」の経営者・緒方航一(玉木宏)だ。「アルプス雷鳥グループ」の傍若無人な土地開発に怒り、秘書軍団に助けを求めてきたのだ。
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- 熾烈な戦いの末に政界のドン・粟田口(岸部一徳)を辞任に追いやった秘書たち・望月千代(木村文乃)照井七菜(広瀬アリス)長谷不二子(菜々緒)朴四朗(パク・サラン)(シム・ウンギョン)風間三和(大島優子)鰐淵五月(室井滋)は、今日もラーメン萬で萬敬太郎(江口洋介)の作るラーメンを食べ、平和な日々をかみしめていた。
すると突然、七菜が結婚すると言って指輪を見せた。
相手は、信州一帯を支配する、九十九ファミリーの次男で「雷鳥牧場」の経営者・九十九二郎(濱田岳)でマッチングアプリで出会ったというのだ。- 雪深い山奥にある九十九家の屋敷で結婚式が行われ、千代だけが参加した。
千代が、屋敷に歩いて向かう途中、山の中迷子になり、緒方航一(玉木宏)が助けて車で送ってくれた。参列者の集まる中、新郎新婦の登場という結婚式の直前に、二郎がいなくなってしまったというのだ。 - 七菜はドレスのまま、千代と牧場に向かうと牧場が火で燃えていた。
中に二郎がいるのではと思った七菜はショックを受けるが、実は、結婚式に来ていた市長が焼け死んでいだ。
そこへ九十九ファミリーのドンで「アルプス雷鳥グループ」のCEO・九十九道山(笑福亭鶴瓶)が来て友人の死を悼んだ。-
二郎が行方不明のまま、千代が東京に戻りみんなで萬でラーメンを食べていると、そこへ七菜が航一を連れて来る。航一は、信州のラーメン屋「味噌いち」の経営者で、焼けてなくなった牧場で働いていた子供たち2人と店に来た。
そして「アルプス雷鳥グループ」が傍若無人な土地開発のため土地を乗っ取った事に怒り、土地を返して欲しいと秘書軍団に助けを求めるのだった。
「九十九ファミリー」は、表の顔は経済を潤してくれる地元の名家だが、実はその裏の顔は国家と繋がり私腹を肥やすためには手段を厭わない極悪一家だった。痛い目にあいたいの?(ハイ!笑)
痛い目にあいたい?(いいえ。笑)
【七人の(元)秘書の面々】
■長谷不二子(菜々緒):武闘派でクールな元警視庁警務部長秘書。正義感が強く、捜査一課の刑事だった時に男社会の組織の中で苦しんだ経験から秘書軍団に入る。 警察のネットワークと空手を駆使して、武力行使してくるターゲットを制圧していく姿は、日本版ワンダーウーマン。
■朴四朗(パク・サラン)( シム・ウンギョン):元大学病院の病院長秘書。医療の知識は豊富だが、経済的困窮のため医師の道を断念した過去をもつ。ハッキングによる情報取集を担当している。 決め台詞は「懲らしめてやりましょう」。
■鰐淵五月(室井滋):元政治家秘書・家政婦:家政婦としてターゲットの家や拠点に潜り込み、不正の証拠を集める。
■萬敬太郎(江口洋介):元大物政治家秘書。「ラーメン萬」の店主であり、副業は司法書士。秘書軍団の元締めとして、「ラーメン萬」に客として訪れた依頼人の救済を請け負う。 決め台詞は「ここからは引き取らせてもらおうか」。
【信州を牛耳る巨大企業「アルプス雷鳥グループ」の経営者一族】
- ■九十九道山(笑福亭鶴瓶):九十九ファミリーのドン。「アルプス雷鳥グループ」のCEO。
- ■九十九三郎(内村遥):九十九ファミリーの三男。
- ■九十九四郎(岐洲匠):九十九ファミリーの四男。
- ■九十九五郎丸(川原瑛都):九十九ファミリーの五男(8歳)。ドンが後継者としている。
- ■九十九家長男:?
- ■緒方航一(玉木宏):信州のラーメン屋「味噌いち」の経営者。
- お互いに好意を持つが…。
- 信州味噌で知られる信州だけに味噌ラーメンもおいしそうだが、「ラーメン萬」の醤油ラーメンを見るとうまそうで食べたくなる。
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- ”悪い奴ほどよく眠る”(黒澤映画のタイトル)というが、巨悪の根源ともいわれた元財務大臣・粟田口十三(あわたぐち・じゅうぞう、岸部一徳)は、起訴されながら、病院に逃げ込んでいたのだった。病院に逃げ込むというのはマスコミや検察から逃れるための政治家の常とう手段のようだ。
- アルプス雷鳥グループのドン九十九道山(笑福亭鶴瓶)が、逃げ込んだ先が、道山と黒いつながりのある粟田口の病室だった。「なんや、おまえさんもか」とふてぶてしく笑い転げる極悪人の二人だった。
- しかし、真の悪人は他にいたのだった。