ドラマ「伊藤くん A to E」(2017、全8話)を見る。2017年8月からTBSほか同系列の一部で、深夜ドラマ枠「ドラマイズム」の作品として放送された。主演は木村文乃。
ドラマ構成の展開がユニークで、A、B、C、Dの4人の女性が前後編2話ずつ登場するが、すべてがリレーのようにつながっていく。一つの事象がA面・B面のように立場逆転で語られる。
女性脚本家が、AからDまでの4人の女性から聞き出したことを脚本に仕上げていくが、ストーリーの中に脚本家が割り込んで入っていく(ほかの登場人物には見えない)。語り部的な役割だった女性脚本家自身がストーリーの中にかかわっていくというラストも意外。
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かつてドラマをヒットさせた脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)が開いたトークショーの恋愛相談企画にAからDの女が順次訪れる。
それぞれが「伊藤くん」のことで矢崎に相談。矢崎が見知らぬ伊藤の顔に身の回りの男たちを当てはめて脳内再生していく。伊藤はすべて同一人物で、本物の伊藤は終盤まで登場しない。伊藤(岡田将生)は、矢崎も付き合ったことがある人物で、矢崎がEの女ということになる。
【キャスト】
矢崎莉桜(E):木村文乃…4年前、ドラマ「東京ドールハウス」をヒットさせた脚本家。かつて田村プロデューサーと付き合っていて結婚も考えたこともあった。
常に煙草を離さないヘビースモーカーの矢崎(木村文乃)。
島原智美(A):佐々木希…高級革製品店の店員。
野瀬修子(B):志田未来…学芸員を目指しつつ学習塾で事務のバイトをしている。
相田聡子(C):池田エライザ…タルト店の主任店員。
神保実希(D):夏帆…相田の中学時代からの親友、大学院生。
宮田真樹:山下リオ…野瀬のルームメイト、スタイリスト。
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Dの女(夏帆)
脚本家とEの女(右)(同一人物)
画面が2分割、3分割されるなどが見られた。器量にコンプレックスを持つ役柄の志田未来、夏帆がとくに存在感を見せている。
2018年1月に映画版「伊藤くん A to E」が公開された。
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