fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【カンヌ国際映画祭】トム・クルーズが「名誉パルムドール」。コンペに是枝監督「ベイビー・ブローカー」出品。

今月18日から開催中のカンヌ国際映画祭トム・クルーズが「名誉パルムドール」をサプライズで贈られた。初日の5月18日にはアウト・オブ・コンペティション部門に選ばれていたトム・クルーズの主演作「トップガン マーヴェリック」が上映された。

1986年の大ヒット作「トップガン」の続編で、会場に集まった映画人たちからは大絶賛され、上映後5分にも及ぶスタンディングオベーションが贈られたという(まぁ、毎回スタンディング・オベーションは恒例になっているようだが…)。

会場でトロフィーを渡されたトム・クルーズは感極まった面持ちで「みんな、ここに来てくれてありがとう。私たちはあなたのためにここにいる。私は映画をみんなのために作っている。どんな出会いも、どんな瞬間も私はあなたたちのそばにいる。特にカンヌではそうだ。みなさんは映画を愛しているのだから」とコメント。

パルムドールカンヌ映画祭の最高賞で、「名誉パルムドール」はこれまでイングマール・ベルイマンウディ・アレンジェーン・フォンダジャンヌ・モローカトリーヌ・ドヌーヴアラン・ドロンジョディ・フォスタージャン=ポール・ベルモンドベルナルド・ベルトルッチジャン=ピエール・レオー、クリント・イーストウッドら15人しか受賞していない。そうそうたる映画人の仲間入りを果たしたことになる。

今回のカンヌ映画祭には「コンペティション部門」(21作品)の中に、是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」も含まれている。この作品は、是枝監督が長年温めてきたオリジナル企画を映画化した初の韓国映画。子どもを養育できない人が、匿名で赤ん坊を預けていく“赤ちゃんポスト”をめぐるヒューマンドラマ。

【ストーリー】
借金苦にあえぐクリーニング店主サンヒョン(ソン・ガンホ)と、“赤ちゃんポスト”がある施設で働くドンス(カン・ドンウォン)。乳児売買を裏稼業とする二人は、若い女ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊を連れ去るが、思い直し戻ってきたソヨンが警察に通報しようとしたため、やむを得ず一緒に養父母探しの旅に出る。

アカデミー賞作品賞受賞作「パラサイト 半地下の家族」(2019)の名優ソン・ガンホがサンヒョン役で主演。ほかに「MASTER/マスター」(2016)のカン・ドンウォンがドンス、「空気人形」(2009)のペ・ドゥナが乳児売買を追う刑事、シンガーソングライター「IU」としても活躍するイ・ジウンがソヨンを演じている。

また、早川千絵が脚本・監督を務める「PLAN 75」が、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されている。日本人監督の作品が出品されたのは、2017年の黒沢清監督「散歩する侵略者」以来5年ぶり、日本人女性監督としては河瀬直美監督以来2人目となる。主演は倍賞千恵子

本作は、是枝裕和監督が初めて総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一篇を新たに構築、キャストを一新し、早川監督のオリジナル脚本で描く自身初の長編映画。75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し支援する制度“PLAN75“が施行され、その制度に翻弄される人々の姿を描く。

早川監督は、2014年に短編「ナイアガラ」で第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選、ぴあフィルムフェスティバル(グランプリ)、ソウル国際女性映画祭(グランプリ)、ウラジオストク国際映画祭(国際批評家連盟賞)など数々の受賞歴を持つ。本作も昨年のベネチア国際映画祭の企画マーケットではすでに注目を浴びていた。

PLAN75」での倍賞千恵子の演技が大注目で、主演女優賞に期待がかかる。

 ♪私がオバさんになっても♪という歌もあったような。

フランスでは「男はつらいよ」全作品が上映されているといわれ、その主演である倍賞千恵子の現在のベテラン女優としての味わいに注目が集まりそうなのだ。

 

■「にほんブログ村」にポチッと押しましょう。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in