「峠 最後のサムライ」(2020)が、3度の公開の遅れの末に6月17日に公開される。司馬遼太郎のベストセラー小説「峠」を「雨あがる」の名匠・小泉堯史が映像化した歴史ドラマ。幕末・明治維新の動乱の中で、多勢の敵軍に対して決死の戦いを挑んだ“最後のサムライ”たちの知られざる姿を描く。今では珍しいベテラン俳優陣の豪華共演。
この映画は2年半も前に東銀座の松竹・東劇の試写で見たが、当時は公開の公式アナウンスまでは、ブログやSNSにはアップしないことを約束させられた。公開初日などで、出演者がようやく公開にこぎつけてうれしいという言葉の意味が分かった(笑)。
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敵軍50,000人に、たった690人で挑んだ“最後のサムライ”といわれた長岡藩の家老・河井継之助(役所広司)。
慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発。
越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。
戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。
だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。
妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった…。
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今や日本映画の御大・役所広司と、無名塾時代の師にあたる仲代達矢の共演もすごい。このほか、名女優・香川京子、松たか子、田中泯、永山絢斗、芳根京子、坂東龍汰、 榎木孝明、渡辺大、AKIRA、東出昌大、佐々木蔵之介、井川比佐志、山本學、吉岡秀隆などが共演。
6月17日(金)より公開。
監督・脚本:小泉堯史
音楽:加古隆
原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
配給:松竹/アスミック・エース
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