また一人フランスの人気女優が亡くなった。「個人教授」(1968年12月公開)の音楽と映像が今も瞼に残るナタリー・ドロンだ。
フランスの女優ナタリー・ドロンが21日、パリでがんのため死去。79歳。息子で俳優のアントニー・ドロンがAFP通信に明らかにした。
1941 年8 月1日、旧フランス領モロッコ生まれ。1963年に「黒いチューリップ」撮影中のアラン・ドロンと出会い、1964年に結婚。「サムライ」(1967)でドロンと共演。1969年に離婚したが、その後も「もういちど愛して」(1971)でドロンと共演、友人関係は続いた。日本では、1968年12月公開の「個人教授」(1969年に劇場で鑑賞)で、ルノー・ベルレーとともに人気が沸騰した。
映画雑誌の「スクリーン」や「ロードショー」などの女優の人気投票では常に上位にあり、表紙を何度も飾った。
1980年代に、「スウィート・ライズ(Sweet Lies)」など自身の出演作の監督も務めた。ドロンは「とても悲しい。自分が愛した人が亡くなることは常に痛ましいものだ」とコメント。
ご冥福を祈ります。