ドイツの俳優ハーディ・クリューガーが19日、亡くなった。93歳だった。
「ネレトバの戦い」「遠すぎた橋」など軍服が似合い戦争映画への出演が多い。第二次世界大戦中のドイツ空軍エースパイロット、フランツ・フォン・ヴェラの実話を基にした「脱走4万キロ」「シベールの日曜日」などが代表作として挙げられる。
1953年「月蒼くして」でデビュー(クレジットなし)。
ハーディー・クリューガーといえば「シベールの日曜日」(1962)。
戦線で少女を射殺したと思いこみ、墜落のショックで記憶喪失性となり、小女シベールとの無垢な交流を描き、周りからは異常者と思い込まれ悲劇に見舞われる映画だった。白黒映像が水墨画のようだとも言われ、アカデミー賞外国語映画賞などを受賞した。
リアルタイムで日比谷・有楽座でみた70ミリ映画「赤いテント」(1970、後に「SOS北極…赤いテント」と改題」)では、アムンゼンの飛行船墜落事故を描き、ショーン・コネリー、クラウディア・カルディナーレなどと共演、パイロットを演じた。
ほかに「ネレトバの戦い」(1969)「バリー・リンドン」(1975)オールスターキャストの「遠すぎた橋」(1977)などがある。
ご冥福を祈ります。
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