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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

ドラマスペシャル 「あの家に暮らす四人の女」(テレビ東京9月30日放送)をNetflixで見る。

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ドラマスペシャル あの家に暮らす四人の女」(テレビ東京9月30日放送)をNetflixで見る。中谷美紀永作博美宮本信子など演技派女優のコミカルな演技は必見。原作は、三浦しをんの小説。

昔のホームコメディといってしまえばそれまでだが・・・笑

・・・

東京都杉並区・善福寺川周辺。緑豊かな150坪の敷地に佇む築80年の洋館。そこに住むのは4人の女性。全員が家族というわけではない。

刺繍作家の牧田佐知(中谷美紀)、気ままな鶴代(宮本信子)は母娘。ほかの二人は、間借りしている水漏れ被害にあった毒舌な佐知の友人・谷山雪乃(永作博美)と元カレにストーカーされている雪乃の後輩・上野多恵美(吉岡里帆)だ。

また、敷地内にある番小屋には長年住み続ける謎の老人・山田一郎(田中泯)がいる。佐知は、生まれた時に家を出た父・幸夫の顔を知らないという。母・鶴代からも詳しいことは聞いたことがない。

そんな牧田家には“開かずの間”があった。家の主(あるじ)である鶴代が外出するというので、雪乃が開かずの間の扉の鍵を針金を使って勝手に開けると、そこには驚くべきものがあった!この騒動を機に鶴代と幸夫の真相も明らかになっていく。 ・・・

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住人たちのエピソードが同時に描かれて行く、ハート・ウォーミングなコメディで、仕事・孤独と格闘する中で佐知は、水漏れ工事の修理に訪れた「イケメン」にメロメロになってしまう表情がおかしく、お茶を出しに台所に行くときも、後ろを振り返りながら男に目をくぎ付けにして移動するシーンは大いに笑わせる(後ろ髪を引かれるように移動し見えなくなる!笑)。

イケメン男と作業補助のチャラ男もやってきて、休憩で手製弁当を食べていると「お弁当は誰が作ってくれるの」と佐知が聞くとチャラ男は「奥さんが作ってくれる」と答えたので、佐知は「恋は一日で終わった」とがっくり。実は、奥さんというのは、勤務先の事務所の奥さんが用意したものだった。

佐知がイケメンが独身であることを知るのはいつか、ハラハラドキドキ?させられる。

雪乃は雪乃で、かつて付き合っていた男・立花修(橋本さとし)が、その後ほかの女にフラれたのか、執拗に食事などに誘ってくる。あまりにもしつこいので、ついにきっぱりと、絶縁の言葉でパンチを浴びせるのだった。

ダメ男のストーカー、本条宗一(中村蒼)に付きまとわれている多恵美(吉岡里帆)に、ダメ男・宗一と別れるためにダメ男を喫茶店に呼び出し、佐知と雪乃が同席する。宗一は、仕事もせず、多恵美は金づるくらいにしか思っていなかったことが判明した。宗一を追い返し表にいるダメ男に雪乃が説教、鉄槌の言葉をかける。

牧田家で巻き起こる、家族のようで家族でない人々の、奇妙で不思議で、かしましい日常が描かれている。

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「河童」がこの物語のポイントともなっている。

♪合羽(かっぱ)からげて 三度笠♪どこを塒(ねぐら)の 渡り鳥♪は三波春夫の「雪の渡り鳥」とは関係ないが、田中泯という俳優は、底知れぬ不思議な俳優だ(笑)。

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■出演者(「女4人」を便宜上、ナンバーをつけました。笑)

●「女1」牧田佐知…中谷美紀(刺繍作家。刺繍を教えたり、個展を開いている)

●「女2」牧田鶴代…宮本信子(佐知の母。佐知が生まれた直後になぜか離婚。部屋の一部を賃貸で貸している。37年間、開かずの間を誰にも見せない。)

●「女3」谷山雪乃…永作博美(牧田家に間借り賃貸で住むOL。姉後肌)

●「女4」上野多恵美…吉岡里帆(牧田家に賃貸で住み、雪乃の同僚)

山田一郎…田中泯(牧田家の庭の離れに古くから住む年配者。高倉健の任侠ポスターを飾り、義理と人情を持つ)

梶啓介…要潤(配管工事などの作業員)

本条宗一…中村蒼 (無職で、多恵美を追いかけるストーカーでダメ男)

立花修…橋本さとし (雪乃に未練がましく再アタックする元カレ)

雨森勇樹…金井浩人

三上翔太…前原滉