「スマホを落としただけなのに」(2018)を見た。
志駕晃の同名タイトルのデビュー小説が原作。恋人がスマートフォンを落としたことをきっかけに、自身の個人情報が狙われ、やがて大事件に巻き込まれていく派遣社員・稲葉麻美の姿を描く。監督は「リング」の中田秀夫、脚本は「デスノート the Last name」などの大石哲也が担当。
15年前、スマホがなかった時代に携帯電話(ガラケー)を題材にした「着信アリ」(2003)があったが、今回は、スマホが個人情報をはじめ、クレジットカードの役割もあることから、スマホを落とした事から起こるパニックの状況を描いている。「リング」の中田監督であり、ホラー色の強い内容となっている。
ところがタクシーが渋滞に巻き込まれてしまう。慌てて電車の駅まで走ることにした。大事なプレゼンをする予定だった。プレゼン予定の場所では同僚が待っていたが、スマホを置き忘れ、遅れた理由を説明する富田。
事情を知った麻美は、富田のスマホに電話をした。
するとスマホを拾った主が応対して、横浜のカフェに預けておくという話になった。
しかし、プロポーズには喜んでいるものの、実家との折り合いの悪い麻美は、最後の一歩を踏み出せないでいた。
何かに背中を押してほしいという気持ちもあってか、麻美はSNSを再開。
早速多くの“いいね”や“ともだち申請”がやってきた。すると、今はIT系列の仕事をしている知り合いや、大学時代の先輩で商社マンの武井(要潤)などとつながり始める。
一方、丹沢の山奥で女性の死体が発見され、女性の髪の毛の一部が極端に切り取られていて、下腹部には鋭い刃物で何度も刺された跡が残されていた。
どの被害者も挑発の黒髪が特徴でその一部が短く切られているという特徴があった。
スマホが欠かせない時代に起こる恐怖を描いている。