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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「団地」(2016) 藤山直美、岸部一徳主演。</span>



映画「団地」(2016)を見た。
日本を代表する名優である岸部一徳藤山直美主演ということで関心があったが、劇場公開時に見逃していた。

監督の阪本順治は「顔」(2000)で藤山直美主演の映画を撮っているが、藤山直美のスケジュールが2週間ほど空くと聞きつけ、藤山を念頭に構想を数日で練りあげ、約1週間で脚本を書き上げた。
 
団地内の噂話や騒動をコメディタッチで描いていくが、最後に奇想天外な結末が待っている。日本を代表する名脇役である石橋蓮司岸部一徳藤山直美大楠道代濱田マリ麿赤兒などがずらりと登場するのも見所。
 
・・・
山下ヒナ子藤山直美は、スーパーのレジ係のパート。清治岸部一徳は、近隣の林をぶらぶら散策するのが日課。そんなある日、漢方薬店の客だった男、真城斎藤工が2人のもとを訪ねてきた。
 
「ごぶさたです」のつもりで、なぜか「五分刈りです」などと言う真城。
日本語が不慣れだと言うの漢方薬を買いたいと言う真城に清治は、廃業したので無理わと答え
 
噂話が生き甲斐の団地住民たちが集う自治会。次期の自治会長候補にされた清治は、密かに闘志を燃やしていた。

しかし結果は落選。もう辞めたいといっていた現会長の行徳正三石橋蓮司)の圧勝で再選が決まった。
 
清治「ええ人やけど人望がない」と住民が話しているのを影で耳にし、ショックのあまり台所床下にある収納庫の中に隠れてしま。一切外に出なくなった清治。

住民たちの間に、清治が蒸発したという噂が立ち始める。住民たちの中にはあろうことか、ヒナ子が清治を亡き者にしたのではと疑惑を持ち始めるのだが…。
 

          ゴミ出し場で自治会長の立候補を清治に打診する君子(右)

噂はテレビ局に伝わり、ゴミ出しにでたヒナ子に突然、テレビ局のレポーターがマイクを向けて、「ご主人が行方不明ではと聞かれ、ヒナ子は大声でえんえんと笑い続ける光景がテレビに映し出され、団地住民の疑惑はますます深まってい
 
・・・
清治は、自治会長になったら、3ヶ月に1度はダンスパーティを開催したいと妄想するシーンなどが見所。ヒナ子もカラオケで中島みゆきの「時代」ををうたう妄想をするのだが・・・。


               住民たちが見上げるその先に見えたのは・・・。

最後のまさかのオチは、「SF」だった!?
ラストの解釈は受け取り方でさまざまあるようだ。

藤山直美岸部一徳の最強コンビの”関西弁”も絶好調だった。


                 漢方作りに精を出す山下夫婦

山下夫婦昼夜を徹して漢方薬の調合に励む姿などは、プロの手付きで感動すら覚える。カメラが、真上から映すシーンが何度かあるが、床下に隠れた床を映すのに効果的だった。
 
ネタバレ:「未知との遭遇」で宇宙からの円盤が登場するが、まさかの「団地」の上空にも!?
 
主な出演者:
藤山直美山下ヒナ子清治の妻。パートでスーパーのレジの仕事をしている。物事を悪い方へ考えるネガティブ思考。)
岸部一徳山下清ヒナ子の夫漢方薬店を閉店。団地に越してきたが、熱心な漢方の客のために自宅でひっそりと漢方を製造。表向きは廃業。)
大楠道代行徳君子(正三の妻。団地内住人のボス的存在。)
石橋蓮司行徳正三団地の自治会長)
斎藤工真城(「効果きしめん」と語るなど日本語の話し方が正確でなく一本調子。そのワケとは…。)
冨浦智嗣宅配便の男 (配達先でなぜかいつもトイレを借りるのは・・・)
竹内都子(団地内の主婦:噂話が生きがい)
濱田マリ西(団地内の主婦:団地の住人に噂話を焚きつける)
原田麻由(団地内の主婦:噂話が生きがい)
滝裕可里(団地内の主婦:噂話が生きがい)
宅間孝行吉住将太
■小笠原弘晃 吉住喜太郎
■三浦誠己主任
麿赤兒 権藤
中山卓也山下直哉(山下夫妻の息子)
■堀口ひかる真城の妻(乳飲み子を抱いているが赤ん坊の顔はなぜか見せない。)
■田井弘子吉住百合子

                                                      予告編

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