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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「白い記憶の女」(1988)</span>



白い記憶の女」(原題:The  Girl in a Swing, 1988)という映画を見た。
白いドレスの女」は、キャスリーン・ターナーの魅力が全開だったが「白い記憶の女」でヒロインを演じるのは「アグネス」のメグ・ティリーという女優だが、正直なところ魅力が感じられない(笑)。

映画は、リチャード・アダムズの長編小説を基に、惹かれ合う男女の数奇な運命を描くエロティック・ミステリー。

ストーリー自体が、不思議な内容で、理解しにくい映画だった。
骨董品のディーラーのイギリス人が出張先のコペンハーゲンでで知り合った女性に惹かれ、その相手のことをほとんど知らずに、たった2週間ほどで結婚すると次々に不可解なことが起こるというもの。神霊や亡霊が出たり、変な鳴き声が聞こえてきたり、ヒロインがキリスト教会に関して拒否反応を示したり、隠された過去が次第に明かされるのだが・・・。

・・・
主人主人公アラン(ルパート・フレイザー)は裕福な家庭に育ち、マイセンなどの陶磁器の骨董商を営むイギリス人。ある日、仕事でデンマークコペンハーゲンに出張に出かける。数日滞在する予定の彼は地元のエージェントに誰かドイツ語の翻訳をしてくれる人はないか経ずれる。



紹介されたのが、そこで秘書として働いている、若く美しいカリン(メグ・ティリー)だった。アランは人目で彼女の虜になってしまう。濡れたような長く黒い髪、優しい笑顔の中にどこか寂しさを秘めながらも、誘惑的で無邪気な黒い瞳

ほんの数日の滞在ではあったが、アランはなんとか彼女と近づきになろうとする。
仕事が終われば、彼女は「いつものバス」とんでいる、バスに乗って帰ってゆく。

ある日、ピアノのコンサートに彼女を誘うアラン。
カリンはピアニストの弾くベートーベンの「月光」に涙し、そっとアランの手を握り締める。夕食をとり、彼女を送ってゆこうとするアランだったが、カリンはやはり「いつものバス」で帰ると言うのだった。
 
短い滞在期間の中で、出来るだけカリンと会おうとするアラン。
昼間、公園を2人で歩いている時、小さな人だかりを見つける。近づくと、傷ついた鳩が瀕死の状態でいる。ただどうすることもでき見ている人々をよそに、なんの迷いもなくカリンは鳩を優しく拾いあげると、一気にその小さな首を捻るのだった。
 
驚いたアランだが、そんな彼女の優しさと強さに惹かれずにはいられない。
カリンもアランの自分への気持ちを喜んでいるようにも見える。自分の気持ちを打ち明けずにはいられなくなったアランはカリンに告白。カリンは彼女もアランのことが好きだが、自分はコペンハーゲンを離れることは出来ないし、アランは英国へ帰って行く身であることが苦しいと訴える。互いに傷つきあることを避けるために、もう会わないと言うのだ。

滞在期間も終わりに近づき、一度は帰国しようとするアランだったが、遂にカリンを呼び出し求婚する。



カリンは喜んで彼の申し出を受ける。そしてアランは一度帰国して彼女を迎えに来ると言うのを、カリンは色々と片付けなければならないことがあるから、準備が出来たら自分から英国のアランの元へ行くと言うのだった。

やがて、カリンが英国に到着し、家族や友人に紹介すると、誰もが彼女を人目で気に入り、母親も心からカリンを受け入れるのだった。カリンは聡明で愛らしく美しい大人の女性だった。骨董商での仕事もすぐに覚え、彼女と接する誰もが彼女の魅力を認め、アランのフィアンセとして申し分ないとさえ思った。誰も、彼女の過去やコペンハーゲンでの生活について疑問に思うものなどいなかった。

結婚式を教会であげるという話をカリンにするアラン。
カリンは極端なほど、教会での結婚式を拒む。最初は不思議に思いながらも、友人からも宗派の違いは仕方ないと言われ、教会で式はあげないことにアランも同意する。全てをちゃんとしたいというカリンは同じ家に住みながらも、まだアランとはベッドを共にしていなかった。

2人は結婚し、全てが順調でばら色に見えた。
ある日、骨董商でかかってきた一本の電話にカリンが応える。電話の向こうから聞こえるのは雑音のような音とやがて小さな子供の声が・・・カリンは震えだし、電話を切る。それ以来彼女の周囲でおかしなことが起こり始める。恐怖に震える彼女をなんとか守ろうとするアランだが、彼にはなす術がない。カリンが恐れるものはなんなのか?やがて、彼女の秘密が明らかになる・・・。

・・・
出演俳優ルパート・フレイザー、女優メグ・ティリーに魅力が感じられないと、映画そのものに引き込まれず、見始めて中断しようかと思ったほどだが、どこまで面白くない凡作なのかを見届けようと「名作に進路を取れ」のサブタイトルが、”迷作”に迷い込んだ映画だった。



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