fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「卍(まんじ)」(1964) 若尾文子、岸田今日子主演。</span>



卍(まんじ)」(1964)を見た。原作は1928年に発表された谷崎潤一郎の同名小説新藤兼人が脚色増村保造が監督した文芸もの。撮影もコンビの小林節雄。若尾文子岸田今日子主演。女同士の危険な関係-谷崎文学の耽美を体現した傑作といわれる
 
人妻・園子(岸田今日子)は、令嬢・光子(若尾文子)の美しさの虜になる。光子への狂わんばかりの愛に突き動かされ、園子は夫(船越英二)や周囲を巻き込み始め・・・。若尾のファム・ファタール(魔性の女)的な魅力が炸裂する異色の恋愛ドラマ。絶頂期の若尾文子(当時30歳)が見どころ
 
・・・
秘かに奈良の奥山を散策する二人の女性。
手をしっかりと握って、どちらともなく微笑みかけている美しい二人は、洋服のよく似合う魅惑的な徳光光子若尾文子。その眼は特に印象的だ。そして和服の似合うもう一人の女性は、弁護士柿内孝太郎の妻で、チャーミングな小悪魔を思わせる柿内園子岸田今日子だった。この二人は同性愛であった。
 


先日も、園子の寝室で、その美事な裸体を披露した光子その美しさに興奮した園子と激しく抱き合っていた。最初は恥かしがっていた光子も、だんだんその奇妙な魅力のとりこになっていた。
 
すっかり光子の美しさに魅惑された園子は、光子に綿貫栄次郎川津祐介という情夫がいることを知って、光子に裏切られたと、涙にくれた。だが光子を食いものにする綿貫は、園子と光子の愛情のこまやかなのを心配して、光子への愛を二人で分け合おうともちかけ、光子、園子、綿貫の奇妙な三角関係が生れた。
 
だが、この関係も長くは続かず、光子と綿貫の関係を清算させようと園子が画策するのを知った綿貫は光子を脅迫した。これに絶望した光子と園子は狂言自殺をしたが、朦朧とした園子の眼に映ったのは、自殺の知らせを聞いて、駈けつけた園子の夫孝太郎船越英二と、光子の情事であった。
 
ここに、光子のとりことなった孝太郎と光子、園子の新しい三角関係が成立した。ところがある日のこと、三人にとって致命的な事件が起きた。綿貫が写真に撮った誓約書を新聞にスッパ抜いたのだ。
 
醜聞は広まり、三人の前には、自殺でつぐなうより他に手はないように思えた。ある夜ベッドで睡眠薬を飲んだ三人は、静かに事を処理した。だが翌日、光子と孝太郎はすでに息絶え園子だけが生き残っていた(MovieWalker)
 
・・・
50年以上前の映画だが、現在限定配信中の動画Gyaoのラインアップに「おとなの大映祭」という映画のなかに、若尾文子の作品があったので見てみた。若尾文子の大胆な演技というのに驚かされる。現在でも、これだけの美貌と魅惑的な存在感のある女優はなかなか見当たらない。
 
耽美的、倒錯的、スキャンダラスな映画という点では、公開当時はセンセーショナルだったに違いない。 ”まんじゅう”怖い(笑)。
 
■「おとなの大映とは映画制作会社・大映の設立75周年を記念し、女優が
 演した作品を特集し、東京・角川シネマ新宿ほかで順次開催される上映企画
 
 大映は1942年に創業。羅生門」「雨月物語をはじめとする作品を制し長谷川一夫市川雷蔵勝新太郎といった俳優を輩出。1970年代の倒産を経たのち、2002年には現在のKADOKAWA傘下に事業が移譲された。
 
ラインナップには10本以上が制作された女賭博師シリーズや、関根恵子のデビュー作となった高校生ブルースシリーズ、市川崑監督が谷崎潤一郎の小説を映画化した、木村恵吾監督、増村保造監督による痴人の愛3バージョンなどが並ぶ予定。

追加:1974年に名画座の2本立て(「卍」「鍵」)で見ていたことが判明(笑)。

ところで、女子高生流行語大賞2016年の第1位「卍(まんじ)~!!」
まじやばいまんじ」「のりで桜木町卍卍卍」などなど、女子高生のLINEやSNS「卍(まんじ)だらけ!

なのだそうです。これマジ、ヤバイ!
 
 
☆☆☆


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。