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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ラストベガス」(2014)ロバートデ・ニーロ、マイケル・ダグラスなど名優が共演。


ラストベガ」(原題:Last Vegas, 2014)を見た。この3年くらいに見た映画の中では、”グッときた映画”を5本選べば、そのうちの1本に入りそう♪ とにかく受けた!(笑)。
ロバート・デ・ニーロマイケル・ダグラスモーガン・フリーマンケヴィン・クラインの4人が、12,3歳のころからの遊び仲間4人組。60年経った今も交流が続いている姿を描く。しかし、その中の2人には、ある”しこり(確執)”が隠されていて、それがために互いに敬遠していたのだが、それが最後に明かされ、友情が復活する。
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アメリカの片田舎。どこにでもいる仲良し4人組のパディ、アーチ―、サム、ビリー、は今日も悪ふざけをして楽しんでいた。パディとビリーは、互いに”タコ!””クズ!”と呼び合っていた。
画面は一転して、58年後・・・
妻に先立たれ一人暮らしのパディ(ロバート・デニーロ)は隣の家族に世話を焼かれる生活。発作持ちのアーチー(モーガン・フリーマン)は息子夫婦に介護される毎日。
錠剤の服用が欠かせないサム(ケビン・クライン)は老人向けのフィットネスに通う。そんな中、唯一独身のビリー(マイケル・ダグラス)が、友人の葬儀スピーチの最中に若いガールフレンドにプロポーズ! 
一挙に盛り上がり、ラスベガスでバチェラー・パーティーだと久しぶりに4人が集まった。アーチ―が、持参した家にある持ち金ほぼ全部の15,000ドル(約150万円)を元金にしてカジノで大勝負。これが大勝ちし、10万ドル(約1,000万円)になった。
ホテル側は、大損したのを取り戻そうと、ホテルのヴィラと呼ばれる超豪華ルームを無料提供するからと宿泊させる。4人は、手違いで宿泊ホテルを探していたところだったので、好都合。完全にVIP扱いで、専属の係が付く。
飛び入りでビキニ・コンテストの審査員を勤めたあとは、最高級クラブに入ろうと列に並ぶ。
入口で、クラブに出入りするにはボトルを入れることが必要と言われる。「いくら?」ときくと「エイティーン(18)」だというので、18ドルを渡そうとすると、クラブの男は、笑いをこらえて、「エイティーン・ハンドレッド(1,800)です」と言い換える。「1,800円?」というと「1,800ドル(18万円)です。ボトル1本」だった(笑)。
こうして、高級クラブでハメをはずしたりラスベガスを思い切り楽しむビリー、アーチー、サムだったが、パディだけは一人浮かぬ顔。パディとビリーの間には、パディの亡き妻の件で、決してふさがることのない大きな溝があったのだ。
さらに彼らの目の前に現れた美人の歌手をめぐり、二人の間に火花が散るのだ。波乱必至の独身最後のパーティーは一体どうなってしまうのか・・・。
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パディとビリーの間にあったわだかまりは何だったのか。
ビリーは、40歳も歳の差がある32歳の女性と結婚するつもりでラスベガスにやってきたのだが、2,3日遅れて到着予定の花嫁がやってくるまでの間に、ラスベガスで運命的とも思える女性に出会う。しかも、その女性には、パディも心を動かされていた。パディは、何年か前に妻ソフィを亡くしていたのだ。
以下、ネタバレありで、これから見る予定の人はスルーしてください。
■かつて、4人組の仲間の共通の女友達だったのがソフィ―。ソフィーは、パディもビリーも好きだったが、結婚相手にどちらかを選ばなければならなかった。ソフィーは、まずビリーと話をすると、ビリーはパディに遠慮してか、「パディと結婚すべきだ」と身を引いた。パディはソフィーと結婚、数十年経って、ソフィーが亡くなった。ビリーは複雑な思いがあって、忙しさを理由にソフィーの葬儀に出席しなかった。パディは、ビリーがソフィーの葬儀に出席しなかったことを後々まで許せなかった。ビリーに弔辞を述べてもらいたかったのだ。
■ビリーは、ラスベガスのバーで、歌を歌っていた女性ダイアナに一目ぼれ。ダイアナとは打ち解けて、何でも話せた。”複雑なんだ(Complicated)”と過去にソフィーを巡ってパディとのことも。”複雑なんだね”というダイアナの表情がいい。その後、ビリーはダイアナにパディも好意を持っているから、パディと一緒になってくれと言うのだった。するとダイアナは、「それでは、ソフィーの時と同じではないか」と。これをたまたま、近くで聞いてしまったパディ。
■ほどなくビリーのフィアンセの女性が女友達二人とともに到着。
アーチ―もサムもこの結婚はやめたほうがいいとアドバイス。今すぐ伝えて来いと。遠くから、ビリーがフィアンセに話している様子を見守るサムたち。フィアンセが、ビリーにビンタする場面も。フィアンセとその女友達は、荷物をまとめて帰ってしまう。
■4人組は、空港でそれぞれ帰宅の途に・・・。
そして58日後。ビリーの隣には微笑むダイアナがいた。
 
脚本: ダン・フォーゲルマン(「カーズシリーズ
製作: ローレンス・マーク(「ワーキング・ガール」「恋愛小説家」「ドリームガールズ」)
撮影: デヴィッド・ヘニングス 
音楽: マーク・マザーズボウ
主な出演者:


ダイアナを演じているメアリー・スティーンバージェン(名前が覚えにくい!)という女優が魅力的だ。この映画では、ちょうど還暦だが、若く見える。どこかで見たことがあると思ったら「噂のモーガン夫妻」や「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」に出演していた。2009年にハリウッドの殿堂入りを果たしている。
 
映画は、小ネタで笑わせるシーンがたくさんある。
サムは結婚40年。友達のバチェラーパーティ(独身最後の夜のバカ騒ぎ)に参加すると妻に言うと、空港に着いて、妻から封筒を渡される。ラスベガスに着くまで開けないでと言われるが、気になってサムは明けてしまう。そこにはメモとコンドームが。
 
妻の車が帰った後、”遊びの公認”を得たとサムは、はしゃぐように小躍りするのだ。ラスベガスでは、クラブで、女性が色目を使って「来て」と目配せしてくる。「老人ホームに入っているおじいちゃんに似ている」(笑)だと。
 
部屋に入って、いざというときにサムは、「待って。妻に連絡する」。
女がきょとんとしていると、40年間浮気したこともなく、妻には隠し事はしないのだと、電話するというのだ。女はこんな人がダンナにいい、といい服を着てしまう。(これにはオチがあって、4人が空港で別れた後、二人は回転ベッドの上でいちゃついていた。笑)。
 
宣伝文句は「バカおやじたち」だが、70歳を過ぎても、こういうバカができる友達がいるというのがいい(笑)。そういえば日本映画でも、”ジジィ”ばかりを集めたおバカコメディ映画ともいうべき「龍三と七人の子分たち」というのがあった(笑)。
 
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