「マンマ・ミーア!ヒア・ウイ-・ゴ-」(原題:Mamma Mia! Here We Go Again, 2018)を見た。MOVIXさいたま。2008年の映画「マンマ・ミーア!」から数年後の現在と、過去のドナの青春時代を描く続編。
現在と過去が同時に描かれていく。出演者で最大の驚きは女優シェール。後半わずかばかりの登場だったが、すべての俳優を食ってしまうほどの大物感が漂う圧倒的な存在感だった。72歳とは思えないナイス・バディのシルエット。
シェールといえば「月の輝く夜に」(1987)のアカデミー賞女優であり「バーレスク」(2010)などに出演。逆に前回主演だったメリル・ストリープは故人となり、写真だけの出演かと思ったら、実際に僅かな出演。アンディ・ガルシアを始め、前作に続き登場のピアース・ブロスナン、コリン・ファースといったベテラン俳優が脇を固めている。
リリーは、最近では「ベイビー・ドライバー」に出演。「タイタンの逆襲」(2012)でデビューし、オーディションでディスニーの「シンデレラ」(2015)に大抜擢された。
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時代は遡り、1979年、若き日のドナはオックスフォード大学を卒業後、広い世界で自分を見つめるために旅にでる。カロカイリ島へ向かう途中で、ハリー、ビルと出会い、島でサムと出会い恋に落ちる。
しかし、サムには婚約者がいて、彼は島を後にする。その後、ドナは自分が妊娠していることに気づく。彼女はカロカイリ島で暮らしていくことを決める。
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前作で、娘の父親の可能性があるのが3人というのは、同じ時期に3人の男と関係を持ったというので恋多き女なのかと思ったが、今回の続編では、ドナも言うように「普段はこんなことは決してない」のであり、いたって真面目で、それぞれのいきさつがあり納得(?)。
映画の現在と過去の切り替わりなどが、上手くつなぎあわされている。
オープニングから、ミュージカルらしく「先生にキスしたとき」の歌と踊りから始まる。
圧倒的なドルビー・アトモスの劇場の大音響の迫力に圧倒される。
映画を見るというよりも、音楽と踊りのミュージカルを体験するといった印象。前作でも聞かれた「I Have a Dream」も馴染みのある曲だ。
3人の親友(左から、ロージー、ターニャ、ドナ)
ドナを含む3人は学生時代からの親友。ドナが亡くなり、ターニャとロージーも、中年になっても、ふたりの女性の名(迷)コンビぶりが笑わせる。とくにロージーは、タイプの男が現れると、ターニャに下ネタをいうのだが、その字幕がすごい。”3箇所くらい”あるが、座席から転げ落ちるところだった(笑)。品位が下がるので言えないが。
とにかく、歌と踊りの圧倒的な迫力で、今年公開の「グレイテスト・ショーマン」よりこちらのほうが好み。
ソフィー、婚約者スカイ、ソフィーの祖母ルビー
映画で登場する音楽は以下のとおり。
■One of Us:ソフィ、スカイ
■Waterloo:若いハリー、若いドナ
■Why Did It Have to Be Me?:若いビル、若いドナ、若いハリー
■I Have a Dream:若いドナ
■The Name of the Game:若いドナ
■Knowing Me, Knowing You:若いサム、若いドナ、サム、ソフィー
■Fernando:ルビー、フェルナルド
■My Love, My Life:ソフィー、若いドナ、ドナ
■The Day Before You Came:ドナ
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出演:
●ドナ・シェリダン:メリル・ストリープ、リリー・ジェームズ(若きドナ)…ソフィの母親でルビーの娘。ホテル "Villa Donna" のオーナーでサムの妻。作中で1年前に亡くなったことが語られている。
●ソフィア:Maria Vacratsis…ラザロスの母親。
●ラザロス:Panos Mouzourakis…ソフィアの息子。
●アポロニア:アナ・アントニアデス
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