原題をカタカナにしたタイトルでは、この映画の良さが伝わらない。タイトルで損をしている映画の典型かもしれない。原題の意味は「(身元)不明」といったところか。
巻き込まれ型映画としては先が読めずにおもしろかった。 主人公と同様、見ているわれわれも、何がどうなっているのかとわけがわからないまま物語が進行する。
最後まで謎の真相がどうなっているのかと気になり、集中はできる映画で、実際はこうだったというどんでん返しのオチまであった。
出張先で事故に遭った学者が目を覚ますと、自分の名前も立場もすべて他人に奪われてしまい、全てを取り戻し真相を探るストーリー。
・・・
アメリカの植物学者であるマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)は、学会へ出席するためにドイツ・ベルリンを訪れる。ホテルにチェックインを使用すると、妻だけが先にチェックインしている時に、空港にアタッシュケースを置き忘れてきたことに気が付き、タクシーで戻る。しかし、その途中で、タクシーの事故に遭い、目覚めた時には事故前後の記憶を失ってしまっていたのだった。
入院して4日後、マーティンは退院し、妻が心配していると思いすぐホテルに戻るが、再会した妻はマーティンを知らないと言い、隣には「マーティン・ハリス」を名乗る別の男がいた・・・。
・・・
謎解きのストーリーだが、ある程度感情移入していた「マーティン・ハリス」と言う人物が実は…という驚きがあるという展開。
謎解きのストーリーだが、ある程度感情移入していた「マーティン・ハリス」と言う人物が実は…という驚きがあるという展開。
すべての裏には、綿密なある計画が隠されているというものだった。
パスポートも身分証明書も紛失した時の、自身を証明するものとは・・・など考えさせられる。
相変わらずリーアム・ニーソンのアクションが見どころで、カーチェイスもド派手。ベルリンの高級ホテルの爆破など大掛かり。ジーナを演じたダイアン・クルーガーは、一見ナタリー・ポートマンを思わせるような知的な美貌が印象に残る。
フランク・ランジェラは、デビュー作の「わが愛は消え去りて」(1970)「パリは霧にぬれて」(1971)から見ているが当時は、美男からは程遠いいかつい顔つきの特徴があった。近年では「フロストXニクソン」(2008)「ノア 約束の舟」(2014)「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」(2014)「ドラフト・ディ」(2014)などで健在ぶりを見せているのが驚きだ。現在79歳。
ジャニュアリー・ジョーンズは、金髪美人だが、あまりなじみがないと思ったが「バンディッツ」(2001)や群像劇の「ラブ・アクチュアリー」(2003)などを見ていたが”アンノウン”だった。
「アンノウン」(原題:Unknown, 2011)
監督:ジャウマ・コレット=セラ
脚本:オリバー・ブッチャー
脚本:スティーブン・コーンウェル
原作:ディディエ・ヴァン・コーヴラール
出演:
・マーティン・ハリス博士:リーアム・ニーソン
・ジーナ:ダイアン・クルーガー
・エリザベス・ハリス:ジャニュアリー・ジョーンズ
・もう1人のマーティン:エイダン・クイン
・ユルゲン:ブルーノ・ガンツ
公開:2011年
☆☆☆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。