アメリカ、カナダ、フランス合作映画。夫の不倫を疑う妻が、その確証を得るために娼婦クロエに夫を誘惑するよう依頼したことで家庭崩壊へと追い詰つめられていく。愛憎と官能のミステリー・サスペンス(15+)。ハニートラップを仕掛けた妻が、おかしなことになるという映画。
「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤン監督、ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソン、アマンダ・セイフライドをなどが出演。アンヌ・フォンテーヌ監督作品「恍惚」(未見)のリメーク。
「マンマ・ミーア!」(2008)で、メリル・ストリープの娘役を演じているアマンダ・セイフライドが、謎の娼婦を熱演。アマンダは「レ・ミゼラブル」で歌を歌っているほか「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(2018)に出演する、いまや売れっ子女優の一人。ジュリアン・ムーアが、揺れ動く人妻の心理を巧みに表現。
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大学教授の夫デヴィッド・スチュアート(リーアム・ニーソン)と息子の3人で幸せな人生を歩んできたキャサリン・スチュアート(ジュリアン・ムーア)だったが、ある日、夫の携帯電話に教え子との浮気を思わせるメールを見つけてしまう。疑心暗鬼にかられたキャサリンは、偶然知り合った若く美しい娼婦のクロエ(アマンダ・セイフライド)に夫を誘惑させ、夫がどんな行動を取るかを報告させようとするが…。
↑こんなこともあったと報告されたが実は・・・。
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娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)がいかにもそれらしい衣類を身にまとうシーンから映画は始まる。クロエが「娼婦にとって、行為以上に重要な要素が言葉だ。客によって嗜好は異なる。それを理解して対応する必要がある」という独白が重なる。
大学教授のデヴィッド・スチュアート・ステュアート(リーアム・ニーソン)は、大学の講堂で生徒たちを前に講義をしていた。ステージのスクリーンに映しだされたのは「ドン・ジョヴァン」に関連したものだった。「イタリアでは640人、ドイツでは231人、スペインでは何と1003人」というドン・ジョヴァンニが関係した女性の数で知られる「恋人のカタログの歌」(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲)を紹介していた。
デヴィッド・スチュアートは音楽論の教授で、女子学生から絶大な人気があった。授業の終りを告げると、生徒たちが一斉に「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー♪」を歌い始める。
その頃、豪華な自宅に住むデヴィッドの妻キャサリンは、多数の客を集め、サプライズ・バースデイ・パーティを用意していた。
しかし、主賓であるデヴィッドが帰ってこないので、デビッドの携帯に連絡を取ると、飛行機に乗り遅れたというのだ。やむなくキャサリンは来客に謝罪するが、キャサリンは夫に対するある疑念が生じる。「夫は浮気をしているのではないか」と。
さらに、キャサリンを苛立たせたのは、一人息子のマイケル(マックス・シエリオット)が、女友達を自宅に連れ込んでいたことだった。
夫が帰宅すると、キャサリンは夫の携帯電話をチェックする。
女子学生から多数のメールが入ってあった。
疑念を抱いたまま、キャサリンはデビッドと共にレストランに行く。
化粧室でクロエと出会うキャサリン。
キャサリンに依頼されデヴィッドに近づくクロエ。
クロエは、デヴィッドが浮気をしているとキャサリンに嘘の報告をする。さらに、クロエは息子のマイケルに接触。クロエにとって、ピアニストでありアイスホッケーが趣味のマイケルはなど、意のままに扱える若造に過ぎず、一旦関係を持ったキャサリンに近づこうとしたのだった。
一方、クロエとの関係を金で清算しようとしたキャサリンは「ビジネス」として、終わりにしたかったのだが、クロエは、キャサリンに特別な感情を抱いていたのだった。最後にクロエとキャサリンの関係は意外な衝撃の結末が待っていた。
主な登場人物:
■クロエ(アマンダ・セイフライド)
お金持ち相手の娼婦。まだ若くて美しい。素性などはよくわからないがキャサリンの職場近くで商売をしている。魔性系。
知的な女医でありデヴィッドの妻でありマイケルの母。産婦人科のクリニックを開業。郊外の大きな一軒家で暮らすセレブ。最近夫とうまくいっていない。
■デヴィッド・スチュアート(リーアム・ニーソン)
キャサリンの夫。音楽論専門の大学教授。紳士的で女子生徒から人気がある。
■マイケル・スチュアート(マックス・シエリオット)
キャサリンの息子。ピアニストを目指して勉強中。世間擦れしていないお坊ちゃん。
警戒注意報!:→かなり”危険な”描写もあるので、見るにはそのつもりで(笑)。
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