fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「サード・パーソン」(2013)</span>



リーアム・ニーソンが主演で「サード・パーソン」(原題:Third Person,2013、日本公開2014) というタイトルなら、”第三の男”のようなスリラーかと期待して見たが、全く違っていた。

監督・脚本は「クラッシュ」でアカデミー賞を受賞したポール・ハギス
イギリスアメリドイツベルギー合作のドラマで、ニューヨークパリローマの3都市を舞台に、3組の男女が真実の愛を求めてもがく姿を描いた群像劇。

・・・
3組の男女の話が脈絡なく同時並行で描かれていくが、物語が交錯し、やがて驚きの真相にたどり着く。



パリのホテルにこもり、最新作を執筆していたピュリッツァー賞作家のマイケル(リーアム・ニーソン)は、野心的な作家志望の女性アンナ(オリヴィア・ワイルド)と不倫関係にあったが、アンナにもまた秘密の恋人がいた。



ローマのバーで出会ったエキゾチックな女性モニカ(モラン・アティアスに心を奪われたアメリカ人ビジネスマンのスコット(エイドリアン・ブロディ)は、彼女の娘が密輸業者に誘拐されたと聞き、女性を助けようと決意する。



ニューヨークに暮らす元女優のジュリア(ミラ・クニス)は、息子の親権をめぐって元夫リック(ジェームズ・フランコ)と係争中。裁判費用を稼ぐため、女優時代に利用していた高級ホテルでメイドとして働き始めたジュリアは、弁護士の助言に従い、裁判所からの心証をよくするために精神科医の鑑定を受けることになるが・・・(映画.
comより)。


・・・
ストーリーの進行が複雑で、別々の登場人物が同時に描かれていくことから、場面を注意深く見ていかないとわかりにくい。途中で「おや?」と思うような展開が待っているが、やはり最後で、そうだったのか・・・といった驚きや、捉え方など観客に対してあれこれと考えさせられるような作りになっているようだ。

登場人物が、何らかの心の傷を背負っているように描かれているが、実はそれらは作家の想像の中の心象風景だったのか・・・。

批評やネタバレなどを見ると、見た人のさまざまな考察があってもいい、というような意見があった。なにが真実で、なにが虚構なのか、2度くらい見ないとわかりにくい。

女優では、オリヴィア・ワイルド、ミラ・クルス、出番は少ないがキム・ベイシンガーなどが存在感があった。リーアム・ニーソンは、スランプに陥っている作家を演じているが、どうしても「96時間」(原題:Taken)のイメージが重なってしまう。

何度も登場するささやきのような言葉「みててね」(Watch Me) というのが、なにかキーワードのようになっていたが、いまひとつ理解できなかった。


主な出演者:
■マイケルリーアム・ニーソン
  ・・・小説家。スランプ中。息子を自らの不注意で亡くした過去を持つ。
■ジュリア:ミラ・クニス
  ・・・ホテルの客室係。元女優。息子を事故で死なせかけた罪を問われた過去を持つ。
■リック:ジェームズ・フランコ
  ・・・ニューヨークのアーティスト。ジュリアの元夫。息子を引き取って恋人サムと育てている。
■スコット:エイドリアン・ブロディ
  ・・・未発表のファッションデザインを不正入手して販売。娘を自らの不注意で亡くした過去を持つ。
■アンナ:オリヴィア・ワイルド
  ・・・若手女流作家。マイケルの恋人。他に秘密の恋人、ダニエルがいる。
■モニカ:ラン・アティアス
  ・・・ロマ族の女。幼い娘を密航船から引き取る金を必要とする。ローマのバーでスコットと出会う。
テレサマリア・ベロ
  ・・・離婚弁護士。息子との面会権を望むジュリアの弁護を担当。スコットの元妻。
■エレイン:キム・ベイシンガー
  ・・・マイケルの妻。プール恐怖症。
■サム:ローン・シャバノル
  ・・・リックと同棲中の女性。リックの息子を我が子のように慈しむ。
■マルコ:リッカルド・スカマルチョ
  ・・・ローマのバー・アメリカーノの店員。英語が話せない振りをする。

※「ネタバレ」:作家が小説を完成させるまでの苦悩と葛藤を描いているが、パリのシーンだけが本当の事実で、ローマ、アメリカのシーンは、小説の中のアイデアで想像上のできごとか?。

☆☆☆

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。