「二流小説家 シリアリスト」(2013)を見た。
アメリカ人作家・デイヴィッド・ゴードンの小説「二流小説家」(原題:The Serialist)を日本に置き換えた日本映画。つまらなくはないが、猟奇的な映画は、暗くなりがちで、首無しなど、どうも好きではなく・・・。
日本では、原作は、翻訳ミステリー大賞候補となったほか「このミステリーがすごい! 」(宝島社)、「ミステリが読みたい! 」(早川書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)の全てで1位にランクインした。2013年に舞台を日本に移し、上川隆也(かみかわ・たかや)主演で映画化された。「うえかわ」でなく、舌を噛みそうな名前を覚えにくい俳優。
原作者は、ミステリーやSF、ホラーなど、さまざまなジャンルの作品を手がけているものの、知名度は低く、連続猟奇殺人の犯人である死刑囚から独占インタビューの機会と引き換えにある依頼をされることから事件が起きる話。
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首なしの美女ばかりの連続殺人事件は、猟奇殺人として、2時間サスペンスには適しているようだが、映画としては、雑だったような印象を受けた。不遇の小説家が収監中の殺人犯と出会うことにより、再び悪夢のような殺人事件が繰り返される戦慄の事のてん末を描き出す。
高橋恵子、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香、戸田恵子といった女優たちが豪華共演。ほかに伊武雅刀、でんでん、佐々木すみ江などが脇を固めている。野心家の主人公が巻き込まれる思わぬ事態や、謎が謎を呼ぶストーリー展開に翻弄される。
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予告編
高橋恵子の豹変ぶりは驚きだった。大女優然とした風格もある。
いろいろな評価・コメントも見ると、突っ込みどころが多く、”映画は二流”(B級)のようだ。
たとえば、前半で犯人らしき人物が登場し、観客に犯人と思わせておきながら、その後のフォローがないなどのほか、遺骨が埋められているかもしれないという場所を警察が掘り起こすシーンでは、遺跡の発掘でもないのに10メートルも掘り起こすか(埋めた人間がそんなに穴を掘るか?)といった疑問も。
火曜サスペンス・ドラマでも見るつもりで見るにはいいが、映画館でお金を払ってというのは・・・笑。
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