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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ボイスメール」(2009、カナダ、劇場未公開)</span>


 
映画「ボイスメール」(2009、カナダ)は、劇場では未公開のようで、DVDはあるようだが、たまたまパソコン動画で見た。
 
キム・ベイシンガー主演の「セルラー」は、ベイシンガー・ファンとしては面白かったので、同じ脚本家・ラリー・コーエンによる“テレフォン・スリラー”3部作の最終章ということで見た(「第一弾が「フォーン・ブース」:未見)。
 
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売れないシナリオライターの講師、ジョール・ブラント(マシュー・リラード)は、大学でシナリオの講義を担当しているが、講義が終わって帰宅し、いつものように留守電を再生すると、見知らぬ男の切羽詰まった声で、「殺される。すぐに来てくれ」という声が録音されていた。
 
いたずらのメッセージだと思って削除したジョールだが、その後向かったカフェの前で、頭上から手足を縛られた男が目の前に落下し、即死した。その男は、まさにジョールの留守電にメッセージを吹き込んだ人物だった。

その後も、同じような留守電にメッセージが次々と吹き込まれ、その都度、留守電の主はジョールの目の前で息絶えていく。警察はジョールを第一容疑者として取り調べるが、何一つ新たな手がかりが掴めないまま、ついにはジョールの恋人までもが危険にさらされてしまう。そして、またジョールの電話が鳴った・・・。
 
 
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ミステリーの面白さは、犯人探しとその動機、目的などだが、ヒッチコック監督の映画に出てくるような、身に覚えのない主人公が殺人犯に仕立てられ巻き込まれていくというたぐいの映画。
 
ラストのほうで犯人がやはり・・・とわかってくるが、さらにその先に真犯人がいた…という面白さはあったが、エンディングのオチがいまいちか。
 
主人公の行動にも何でというような、ばかばかしさもあって、イライラし通しの展開で、感情移入ができないところがマイナス。
 
主人公がどこにいても、携帯や近くの公衆電話に電話がかかってくるというのは、すべてお見通しという人間でない限り無理がある。
 
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映画の中に、過去の映画のタイトルなどが頻繁に登場する。
主人公とその友人とで、キモサべ(相棒)と呼び合い「ローン・レンジャーのどっちがトントかわからないが」といった会話や、警察では、犯人は「サイコ」のノーマン・ベイツのような人物かとか「まさかボニーとクライド(「俺たちに明日はない」の原題で主人公)ではあるまいし」といった固有名詞が登場するといった具合。
 
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映画の原題は「Messages Deleted(削除されたメッセージ)」。
映画は脚本とキャスト。劇場未公開というのも、納得させられてしまう。
 
 
★★
 
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