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<span itemprop="headline">映画「ビリギャル」(2015):痛快!爽快!傑作!</span>



映画「ビリギャル」(2015)を試写会で見た。
一般公開はGW(ゴールデンウイーク)の5月1日から。映画の副題が「学年ビリギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」。実話の60万部突破のベストセラー小説を完全映画化。

感想:今年一番の超おススメ映画!
(「ソロモンの偽証」の時も一番といったような気もするが。笑)

成績の悪かったギャルが有名大学に受かったという奇跡のサスセスストーリーというよりも、不可能に見えた夢に挑戦していく勇気崩壊寸前の家族の絆を取り戻していく姿が感動を呼ぶ。

笑いと涙にあふれた青春ストーリーが老若男女に大受け間違いなしだ。
試写会場には1時間前に着いたが、前を歩いていた初老夫婦に、警備員が「今日の映画は、高校生の話じゃなかったでしたっけ・・・」というのが耳に飛び込んできた。
”トンでもない”と言いたかったが(笑)。

・・・

この映画を見ると、ギャルでなくても女子はみな慶應大学に行きたくなるだろう

自信を無くした主人公のさやか(有村架純)に、母親(吉田羊)は、「慶應大学はね、かっこいい男子が多いのよ。慶應ボーイって聞いたことがあるでしょ」と、親子で新幹線で慶應大学を訪問する。学内で、「まわりを見て!みんな自信と余裕に溢れているでしょう」と母親←慶應大学の宣伝映画か(笑)。

主人公のさやか(有村架純)は女子の中高大学一貫コースに入り、中学入学以来、全く勉強しなかったので、成績は学年でビリ。学校の教師からは「クズ」呼ばわりされる始末。いくらなんでもこのままではまずいと思ったのか、マンツーマンの学習塾があることを知り、週1で通うことに・・・。

現在の一貫コースでは、遊び友達の4人組で、カラオケなどで遊びたい放題の金髪女子で成績も最低のビリのギャルがいかにして、慶應大学に合格できたのか・・・。

当初はノリで慶應大学合格という目標を掲げたさやかは、当然のことながら絶望的な高い壁に何度もぶち当たる。「もうだめだ。できないものはできない。」と。

母親も、一貫校に何度も呼び出される。学校では居眠りばかりで、ほかの親御さんなどからクレームも来ているという。さやかの母親(吉田羊)は、絶対的にさやかを信じていた。合格することよりも、さやか自身が夢と希望を持って、明るく前向きになったことだけでも十分と思っていたのだった。


                さやかが慶應とかチョーウケる!!

学習塾では、知識は「小4レベル」という結果が出た。
【問】Strongの意味を答えなさい。
【答】話が長い。だって、ストーリーがロングってことでしょ。

【問】聖徳太子は何をした人ですか?
【答】せいとくたこさん? 太った女の子だから、こんな名前を付けられたんでしょ。
   可哀想すぎるよ。


【問】日本地図を書きなさい。
【答】東西南北なんてわかんなーい!
                             さやかが描いた日本地図→

・・・
学習塾の講師・坪田先生役の伊藤淳史が素晴らしい。
さやかの教室大爆笑の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は常に褒めるのだった。さやかも「先生は、いつも前向きだね」とだんだん坪田のような人間になりたいという思いも芽生えてくる。


 「さやかちゃん、すごいよ。答えを全部埋めているもの、天才だね」「マジですか」

これまで伊藤淳史が出ていた映画は、「踊る大捜査線」シリーズや、テレビの「チーム・バチスタの栄光」シリーズなどがあるが、外見が岡村隆史(「ナインティナイン」)似のサル顔で、主演向きではなく映画・ドラマの味付け役の雰囲気で目立たない存在という印象。

「ビリギャル」での塾講師の伊藤淳史は、ひとりひとりの生徒の弱点(本人たちは自信喪失)に向き合い、的確なアドバイスとベストな方法で二人三脚で目標に向かう姿が、痛快だ。

一貫校の教師(安田顕)からは、「オマエが慶應だって?。無理に決まっている。もし受かったら、素っ裸になって、校庭を一回りしてやる」、父親(田中哲司)も、息子を野球選手にすることばかりを考え、さやかには、関心も示さなかったが、こうしたまわりの見方に対して、「見とけよ、お前ら!絶対受かってやっかんな!」と闘士が湧いてくるさやかだったが・・・。

猛勉強の末に模擬試験で、「C」の評価となった。
これは可能性が50%ということだった。家族も大喜び。
記念に(第二志望の)近畿の大学も受けることにした。
試験当日は、大雪というアクシデントが見舞う。

慶應大学は、文学部と総合政策学部の2学部を受験する。
受験科目は、文学部が英語と日本史、総合政策学部は英語と小論文のみ。

文学部の試験当日、坪田先生からもらった「合格」缶コーヒーのせいで、試験中にお腹が下ってしまった。二回も手を挙げて、トイレに駆け込むことに・・・。大事なときになんでこうなるのと残念がるさやか。

実力を十分に発揮できなかった結果は、思ったとおり・・・。

・・・
家族の中のさざ波、不和、意思疎通の欠如などどこにでもある風景だが、やがてすがすがしい感動が訪れる。

ラストでかかる「可能性」というテーマ音楽は、出演者が全員歌っているシーンがあり、応援ソングとなっている。


有村架純
は、映画の撮影時(昨年)は21歳だが、「高校生役は自信がある」というようなことをどこかで読んだが、塾に初登場した時のヘソ出しルックや、奇抜な服装もキュートで可愛いかった。

あまちゃん」以来、人気急上昇のようだが「阪急電車 片道15分の奇跡」に出演していたようだが、気がつかなかった。いまや、若手注目女優の一人になったことは間違いない。

映画チラシの右下の「5.1GW 絶対合格ROADSHOWって・・・。

予告編:

さやか:「さやかね、慶應受けることにした。」
母:「えぇ、どのケイオー」と聞き返すというのもおかしい。

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