「ハンガー・ゲーム」(2012、原題: The Hunger Games)は、話題になっていた1本で、パネムという国名の富裕層が支配する近未来アメリカが舞台で、サバイバル・ゲームに興じる国家・政府・富裕層と、抽選で決められた貧しい地区の参加者の姿をアクションたっぷりに描いている。
「かつてこの国には戦争があった。13の地区のうちの一つが国に対して反旗を翻したが、やがて政府が勝利し、平和が訪れた」という説明が冒頭に文字で現われる。
その国家では、政府・役人・実力者たちが、反乱の抑止を目的に12の地区から選出された12歳から18歳までの男女24人が森の中で殺し合う殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」が強制されていた。
プレイヤーに選ばれた妹に代わって志願して出場するカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑むことになる。
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ハリウッドの若手女優の中でも抜きんでた実力の持ち主、ジェニファー・ローレンス(1990年生まれ、今年23歳、「世界に一つのプレイブック」で2012年度アカデミー賞主演女優賞受賞)の主演で、「2」も公開されるほどなので見てみた。
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24人のうち、一人だけが生き残れるというサバイバル・ゲーム(自分が生き残るためには、最終的に他人を殺さなければならない)で、殺し合いということで、テーマとしては残酷で引いてしまう。
ゲームを仕掛ける政府関係者は何十人もいて、コンピューターですべて仕組まれており、モニターで監視もされている。架空の凶暴な動物を簡単に背景の中に登場させてしまうなどは驚きだが、コンピューター、CGなどを駆使して、観客に不安を抱かせる展開はサスペンスタッチでもある。
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ジェニファー・ローレンスは、映画撮影時は21歳だったが、堂々としていて「キル・ビル」のユマ・サーマンのようにパワフルな女性を演じている。脇役では、ドナルド・サザーランド(「マッシュ」「戦略大作戦」)が貫録を見せている。
※「ハンガー・ゲーム2」が早くも地上波で放送されると、追加で書いたが、
★★(アクションは見どころだが・・・)いまいちで・・・。
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