高視聴率をキープしている「リーガルハイ」(平均視聴率18%)の裏番組「ダンダリン 労働基準監督官」は、最近の第10話では、これまでの職務に忠実で力強かった主人公・段田凛(竹内結子)が、一変して弱気になり、落ち込み悩む姿が描かれていた。
本来労働者の味方であり、不当な企業経営者から労働者の権利を守るために働いてきたはずだが、自分の責任で、従業員が自殺に追い込まれた過去があり、自身の仕事を続けるべきか迷いが生じてきたのだ。
ショートカットで凛とした段田凛(竹内結子)
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一方、同じ労働基準監督官の経歴を持つ胡桃沢(くるみざわ)(風間俊介)は、社労士事務所にいるが、労働基準監督官とは逆の立場で、会社の利益のために奔走する。相葉社労士事務所に籍を置き、相葉所長(賀来千賀子)の「企業があってこその従業員」という立場で、ことごとく労働基準監督官の動きを妨害する。
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内偵を始めて数日後、内偵中の凛は胡桃沢(風間俊介)に呼び出さ、南三条を一人の残し、胡桃沢のもとへと向かう。そこへ、南三条が一人残った内偵車に美月が乗り込んでくる。
一方、わざわざ呼び出したのに不毛な会話な繰り返す胡桃沢に不審を抱きつつ、凜は帰宅する。その後、南三条が美月への婦女暴行未遂容疑で逮捕されて…という展開だった。
すべては、段田凛を許せないと、裏で糸を引く黒幕(段田凛により倒産に追い込まれ、IT企業の社長に収まっていて復讐の機会を狙っていた人物!)がいた。
その男と共謀し、段田凛の抹殺を画策する胡桃沢もだんだん悪徳の顔つきになってきた。
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毎回1話完結だが、全体に貫くストーリーも背景にあり、それが徐々に明らかになっていく。注目されている残業代未払いなどブラック企業の問題や、世の中の関心が高いテーマにどんどん切り込んでいくストーリーは興味深い。
緊張感がある話ではあるが、朝のラジオ体操や、事なかれ主義の署長を中心とした職場の雰囲気など、公務員である割には、リラックスしすぎの感はある。
「私、労働基準監督官をやめます」と宣言してしまった段田凛だったが、次回の展開が大いに気になる。
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「独身貴族」第9話は、泣かせた(笑)。
星野守(草剛)は、現王園玲子(平岩紙)との結婚を決意。
そんな折、川越裕太(藤ヶ谷太輔)がプロデューサーに昇格し、進とともに「8月のボレロ」をプロデュースすることが決まった。
ゆきは、進から守の結婚のことを聞かされ、自分のパートナーとして式に出席してほしいと言われるが、動揺してしまう。そんなふたりのやりとりを、緒方須美花(蓮佛美沙子)が見ていた。
「8月のボレロ」の制作が動き出し、撮影場所を探す「ロケハン」が行われることになった。脚本家としてそれに同行したゆきは、重要シーンの撮影予定場所が自分のイメージ通りだったことに感動する。
ロケハンから戻ったゆきは、社長室の守に結婚の祝いの言葉を述べるとともに、ロケハンの報告をし、脚本についてのアドバイスを求める。しかし、守は自分ではなく進と川越に相談しろ、と突き放すように返答する。
後日、星野家、現王園家の食事会が開かれ、進にエスコートされたゆきも出席する。食事が終わった後、ゆきは玲子の父で「日本映画」の会長(梅野泰靖)に「8月のボレロ」の制作を引き受けてくれた礼を言う。
後日、星野家、現王園家の食事会が開かれ、進にエスコートされたゆきも出席する。食事が終わった後、ゆきは玲子の父で「日本映画」の会長(梅野泰靖)に「8月のボレロ」の制作を引き受けてくれた礼を言う。
すると、会長は守の熱意が自分を動かしたのだから、礼なら守に言うべきだと返す。
その頃、守は玲子と数日後に迫った式について打ち合わせをしていて・・・(HPより)。
その頃、守は玲子と数日後に迫った式について打ち合わせをしていて・・・(HPより)。
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進は、急な結婚を控えた兄の守に聞く。
「二度と聞かないから、正直に言ってくれ。本当に(このまま)結婚していいのか。
あとから後悔する前に、本当の気持ちを言ってほしい」。
「お前(進)にとっても、オレにとっても会社にとっても、これが最善の選択だ」。
一方、ゆきは、同僚の緒方須美花(蓮佛美沙子)から、この間のゆきの誕生日には社長の守も来ていたことを知らされる。しかも、ゆきへのプレゼントを持っていたのだが、ゴミ箱に捨てて帰ったというのだった。そのプレゼントを見たゆきは驚きを隠せない。
ゆきの頭の中に、社長・守との脚本をめぐっての打ち合わせの風景や、楽しい会話のやり取りがさまざまよみがえってくる。「どんなプレゼントがいい」と守から聞かれたゆきは「エンパイヤステートビルのミニチュアにデコレーションがしてあるもの」と答えていたのだ。
守は、そのミニチュアを買うために飛行機で北海道まで買いに行ったのだが、ゆきがたまたま屋上で弟の進とキスをしているところを見て、プレゼントもごみ箱に捨て、身を引いたのだった。
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ゆきは、ルームメイトの女友達から、「社長とのことはいいのか。後悔しないのか」と
心配され、心がかきむしられ涙が止まらない。
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ラブストーリーの常套と言ってしまえばそれまでだが、ラストにかかるテーマ曲の
「全然問題ない♪ 全然問題ない♪」というメロディどころか、全然問題あるストーリーの展開である。
北川景子は、美人というのは分かるが特別ファンではなかったが、このドラマでは、生き生きしていて、等身大で魅力にあふれている。ヤマタノオロチといわれた離婚調停中の進とこのままゴールにとは思えなかったが、やはり・・という展開になってきた。
こちらのドラマも、背景に常に”ムーン・リバー”の曲が流れてきて、しゃれたロマンチック・ドラマで、日本版「めぐり逢えたら」といったところか。
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