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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ「リーガルハイ」「独身貴族」も来週最終回へ。</span>

ドラマ「リーガルハイ」第9話は、平均視聴率は18.3%となり、前回より2.1ポイント上昇。初回だけ20%を上回り16~18%で推移してきた「リーガルハイ」。「半沢直樹」と同じ主演の堺雅人は、演技だけを見れば、半沢をはるかに凌ぐ個性的な演技を見せている。銀行員から弁護士に代わり、髪形の分け目も逆にしても、法廷での独演シーンは痛快でときどき半沢にも思えてくる(笑)。
 
第9話では、古御門(堺雅人)が裁判で「民意」ということについての意見をとうとうと述べる長いセリフは圧巻だった。内容の説得力は別にしても、”神業的”で機関銃のような言葉が連打され、あっけにとられてしまう。
 
「(殺人が起こった)徳永家の勝手口から出てきたのがたとえ “突撃隣の晩御飯の”ヨネスケであったとしても(殺人犯として服役している)安藤貴和(小雪)に見えたに違いない、みんながそれを望んでいるから。人は見たいように見、聴きたいように聴き、信じたいように信じるんです、検察だってそうでしょう」に始まり、証拠によってではなく民意に応えて起訴したんです。(以下略)
 
「・・・だが我が国の愚かな国民は自らが(死刑執行によおる)人殺しになる覚悟がないんです。自分たちは明るい所に居て誰かが暗闇で社会から消し去ってくれるのを待つ。そうすればそれ以上死刑について考えずに済み、この世界が健全であると思えるからだ違いますか? 民意は何もかも正しいんですか?

(中略)民意なら正しい、みんなが賛成していることならすべて正しい、ならばみんなで暴力を振るったことだって正しい訳だ。

私のパートナー弁護士(新垣結衣)を寄ってたかって袋叩きにしたことも民意だからも正しい訳だ。冗談じゃない、冗談じゃない!!!
 
・・・
このセリフの凄みは迫力満点だった。「(「半沢直樹」の大和田常務に向かって、土下座を)やれー、お~お わ だぁ~」にも匹敵する。
 
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黛弁護士(新垣結衣)も、鍛えられたものだ。死刑を迫る暴徒化した一群に向かい、自ら暴力を受けるしたたかさ。そんな黛に対して古御門は「体当たりバカ作戦。天井知らずのバカ」とののしるのだが、黛と古御門の一歩も譲らない”口撃”合戦も見ものだった。
 
安藤貴和(小雪)本人が殺人を認めている中で、死刑になるのか、無期となるのか、次回の終回が注目される。
 
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独身貴族」は、守(草なぎ剛)が、意固地が鼻につき、ことあるごとに、ゆき(北川景子)を突き放すが、結局、結婚式当日に花嫁が式場から逃げ出したが、タイトルどおり独身を通すのではないかと思えてきた。ゆきが、脚本の最終原稿を書き上げて、荷物をまとめて、守、進(伊藤英明)から身を引く展開だったが・・・。
 

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専務の進との会話で、ゆきが「専務は優しすぎる」と涙ぐむシーンがあったが、気になる。この言葉は、のちに進が社内で「ゆきはどうした」と社員が騒ぐ中で、「ゆきさんは戻ってこないだろう」という発言にもつながる。
 
来週の最終回で、進が兄・守に向かって「兄貴は大ばかだ」と叫ぶシーンがあるようだが、本当の気持ちを隠して生きていることを痛烈に批判しているものとみられる。
 
このドラマ、「ムーン・リバー」の音楽が背景にかかり、テレビというよりも映画的な印象を受ける。クレジットタイトルのところで、かつての名作ラブストーリー映画のワンシーンが数カット挿入されているが、映画のタイトルは・・・とguchさんなら考えるところだろう(笑)。
 
来週すべてが決着する。
 
 
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