が9日、大腸がんのため死去した。83歳だった。
映画監督を志して1958年、パリ高等映画学院監督科に日本人で初めて留学。
1962年に帰国、テレビドラマの脚本、演出を手がけた。
高野さんといえば、何と言っても、1968年、岩波ホール(東京・神田)の創設に伴い、総支配人に就任したことで知られる。映画講座を開講し、講師に著名監督や原作者らを招いて名作を上映した。
1974年、東和(現東宝東和)の川喜多かしこさんとともに、岩波ホールを拠点にした名画上映運動「エキプ・ド・シネマ」を主宰、ミニシアターの先がけとしてインド映画「大樹のうた」を皮切りに、「木靴の樹」「旅芸人の記録」など世界の埋もれた名画の発掘・上映を続けた。
東京国際女性映画祭ゼネラルプロデューサー、東京国立近代美術館フィルムセンター初代名誉館長(平成19年8月退任)。平成元年、芸術選奨文部大臣賞受賞。
著書に「シネマ人間紀行」「黒龍江への旅」「女性が映画をつくるということ」「私のシネマライフ」などがある。
早速読んでみたい。
ご冥福を祈ります。
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