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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「M」(1931)</span>


 
約40年ぶりに二度目の鑑賞。
M」(1931)が日本ではじめて公開されたのは、1932年というから、いまから80年も前。1970年前後にリバイバルで公開されたので見た。
 
ドイツの巨匠フリッツ・ラング出世作となった映画で、同監督の初のトーキー映画でもあった。
 

1930年はじめといえば、ドイツでは、ヒトラーが台頭し始めた時代。
 
当時、実際に起きた少女殺人事件を題材にしたサスペンス映画で、連続殺人が起きても、警察がなかなか逮捕しないので、犯罪組織や市民グループで独自に犯人を追いつめていく話。
 
殺人犯を演じたのが、ピーター・ローレ(「カサブランカ」「マルタの鷹」)で、変質者を熱演していた。タイトルの「M」は、殺人者を意味するドイツ語の頭文字。
 
犯人が、口笛を吹きながら少女を誘拐するところを盲目の風船売りが覚えていて、追いつめることになった。犯人が少女と歩いているのを見た近くにいた市民が、白墨を自分の手に塗り、それを目印にするために、犯人の背中をたたいて、その手形を押し当てる。
 
誘拐犯とは知らない少女が、男に、背中に何か付いていると知らせ、その男が背中を鏡で映してみると「M」の文字があり、驚愕するのだ。
 

 
このドラマの画期的なところは犯罪グループと警察とがそれぞれ会議を行っているシーンが同時並行で描かれるところ。当時は警察機構も怠慢だったのか、批判的に描かれていた。
 
音楽らしい音楽はないが、犯人が口笛を吹くメロディーが印象的だった。

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