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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「最後から二番目の恋」(第8話)</span>


 
毎度のことながら、和平(中井貴一)と千明(小泉今日子)の会話は面白すぎるが、今回は特に涙が出るほどおかしかった!
 
脚本の素晴らしさもさることながら、和平と千明の酒を飲んでからの「変わりよう」は、千明が「酒を飲むとまるで訳が分からなくなるほどになる」と宣言していた通りだった!(笑)。
 
このドラマが、40代~50前後の女性に圧倒的に支持されている理由がよくわかる。
「うん、そうそう」の連続だろう。
 
しらふであそこまで、ハイテンションで、盛り上がれるというのは、役者はすごい!
「また、50と45歳の違い(の話に)に行くんですか?」と和平が言えば、さらに上からかぶせる千明。この会話のバトルは圧巻だった!
 
とくにおかしかったのは、和平が、妹・典子(飯島直子)のダンナに無理やりにキャバクラに連れて行かれたとしても、和平が「キャバクラ」に行ったという事実が部下で、和平に思いを寄せる大橋知美(佐津川愛美)が知ったこと。驚く知美に、典子は、「男の人は、キャバクラくらいは行くのよ」と諭すのだが、それが和平は気に食わないらしく、「お前のダンナが無理やりにだ」と喰ってかかる(笑)。
 
一方、千明など独身アラフォー女子三人で回転寿司へ。
誰も手を出さずに、最後までぐるぐる回っている「哀れなすしネタ」に自分をかぶせるアラフォー女子の自虐的な哀しさ。寿司店員に「残った寿司はどうするんですか」と聞けば「捨てるしかないですね」という返事にまたもや、ぐさり。
 
和平の小学生の娘が、同じ小学生男子と、ファミリーレストランで二人でデート、同じジュースを二人で飲んでいたのも気にしていた和平だったが、家の前で、サヨナラのキスをしている場面を見ては、動転しないほうがおかしいか(笑)。
 
家の部屋に籠った娘の会話で聞こえてきたのは、さらに父親を驚かせる言葉だった。「キスしたくらいで、オレの女というのはやめて!」だった(笑)。これが小学生の会話!? さらに、父親が、役所(観光課)の企画で小学生の絵のコンクールを企画したといえば、娘は、「大人の都合のいいような選び方をするコンテストなど出たくない」。
 
ドラマは、よくよく考えれば、かなり変わっている(爆)。
母娘で、同じ男・和平とデートするというのも変わっている(父親が亡くなって、ファザコンかもしれない・・・というのだが)。そうかと思うと、和平の妹・万理子内田有紀は、どうやら同性の千明に特別な感情を持っているような怪しい雲行きに・・・。万里子が、眠っている千明の顔の前に、近づくと、寝ぼけていたのか千明が「チュー」と。次回は、千明が、なんだか寝ぼけた記憶しかなく、和平に「キスしなかった?」と聞くようだが、察した和平は、「そのようだ」とごまかすようなのだが・・・。
 
ありふれた日常の”大人の青春物語”だが、まったく、釘づけになってしまうドラマだ。
 
(第8話)あらすじ・・・。
吉野千明(小泉今日子は、長倉和平(中井貴一の弟・真平(坂口憲二との交際をスタートさせる。デートに出かけた千明たちは、カフェでこっそりキスをしたり、お互いの初体験の話をしたりしながらデートを楽しんだ。    
 
同じころ、和平も、部下の大橋知美佐津川愛美とデートしていた。
 
が、行く先々で父娘だと勘違いされてしまう和平たち。そんな中、知美は、とある洋服店で和平の服を選んだ。知美は、和平が試着している間に店員さんに頼み、和平のことを「彼氏さん」と呼ばせた。
 
和平は、知美が気を遣ってそう仕向けたことをすぐに察し、父親に間違われたくらいで凹んだりしない、と苦笑する。 知美は、買った服に着替えた和平に、ツーショットの写メをとらせてほしい、と言い出す。
 
シャッターの瞬間、隙をついて和平の頬にキスをした知美は、その写真をすぐさま母・秀子(美保純)に送った。知美の行動がいまいち理解できないでいる和平に、知美は、父が死んで秀子が女手ひとつで育ててくれたこと、秀子の仕事が忙しくて一緒にいる時間が少ないから何でも話そうと約束したことを話す。  

一方、万理子内田有紀は、千明とキスした夢を見てしまい、動揺する。いままではお互いに考えていることがわかった真平も、最近は万理子のことがわからないらしい。万理子は、そんな真平に、恋に関する気持ちはわからないのかもしれない、と告げる・・・。 和平は、知美たちとともに、ファミレスで打ち合わせがてら昼食をとることにする。するとそこにファミレスの制服を着た典子(飯島直子)の姿があった。さらに、店内には男の子とデート中のえりな(白本彩奈)もいて・・・(Gooより)。 
 
変わり者の万理子内田有紀の存在だけは、ちょっと目障りな気がする。
 
秀子(美保純)も、和平と千明が、文句を言い合っているのは仲がいい証拠だと思って、二人は怪しいと疑うが、必死に二人が、「なんでこんな人なんかと」とののしり合うのだが、真平が「千明はオレの彼女」と割り込んできたので、ほっとする。
 
秀子は、和平と千明の争いバトルに、黙って手を挙げて、立ち上がったかと思うと、「ただ話に加わりたかっただけ」と一言(笑)。
 
千明の一言は、秀子にとって、強烈パンチとなる。
 
「50歳(和平の年齢)は、私にとって”圏外”ですからぁ」(千明)。
 
「わたし、”53なんですですけどぉ~」(秀子)。ちなみにこのドラマは俳優が実年齢で出るケースが多いが、美保純は現在51歳。映画「ピンクのカーテン」(1982年)のころは、21歳か、可愛かったな(笑)。
 
千明は「(余計なことをいってしまったなという表情で)いえいえ、人それぞれ好みがありますから」と口が減らない。
 
千明の娘・知美は「私はどうなるんですか?」(爆)。
 
ったく、日曜日の「運命の人」までのつなぎとしては、おもしろすぎるドラマだ!(爆)。