「レインマン」(Rain Man) 予告編
「レインマン」(Rain man)とは、文字通り「雨男」。
主人公のチャーリーは、幼い頃に「雨が降ると雨男が来る」といった歌の記憶がある。それが実は「雨男」でなく兄のことだったのだが。「雨が降るとお兄ちゃんがやってくる」。幼い頃に兄の存在を、しかもワクワクしながら認識したものの、物心つく前にいなくなった兄の存在すらもずっと忘れていたが、本物の兄が現れたときに、思い出すことになった・・・。
ストーリー:
26歳の中古車ディーラー、チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)とのパーム・スプリングスへの旅の途中、幼い頃から憎み合っていた父の急逝の訃報を耳にし、葬儀に出席するため、一路シンシナティへと向かうのだった。
そしてその席で、チャーリーは父の遺言書を開封し、自分に遺されたものが車1台と薔薇の木だけという事実に衝撃をうける。同時に300万ドルの財産を与えられたという匿名の受益者の存在を知った。チャーリーは、父の管財人であるウォルター・ブルーナー医師(ジェリー・モレン)を訪ね受益者の正体を聞き出そうとするが、医師はそれを明かそうとはしなかった。
諦めて帰ろうとするチャーリーは、スザンナの待つ車の中にいたレイモンド(ダスティン・ホフマン)という自閉症の男と出会い、やがて彼こそが受益者であり、自分の兄であることを知るのだった・・・(Gooより)。
映画は、自動車のディーラーらしきオフィスで、電話で、支払いの督促やらの電話に慌ただしく応対している2,3人の社員とチャーリー(トム・クルーズ)の姿で始まる。何か胡散臭いような会社で、支払いを延ばしたり、クレーム電話に、その場限りの対応をチャーリーが指示していた。
そんなチャーリーが旅に出て、父親の死により、遺産をもらおうと出かけたら、小さいころから家に寄りつかないこともあって、遺産の大半は「第三者」の手に渡ることになっており、驚愕する。その第三者をつきとめるべく、管理人に食いつくのだが・・・。
幼いころに分かれた兄・レイモンドを演じるダスティン・ホフマンが、自閉症で、他人との会話が成立しないのが、もどかしいが、最後まで、成り切り演技をみせる。相手に視線を合わせない。常に精神状態はうつろ。実在の人物ということで、病気の厳しい側面が伝わる。レイモンドは自閉症だが、数字の暗記力は抜群。電話帳で、アルファベット順の名前と電話番号をすべて記憶してしまうのは朝飯前。特殊能力なのか、カジノのルーレットで、ディーラーの番号を予知してしまい、弟は、そこに大金を賭けて大もうけをする。カジノ側も不審に思い、厳重にチェックし、チャーリーを問いただすことになる・・・。
ちぐはぐで、言葉も通じなかった兄弟だが、最後には気持ちは通じたようだが、列車の別れのシーンでも、別々の人生を歩むことになるのだが、レイモンドは、別れの言葉もなく、目も合わせないままだった。
兄弟愛を描いたロード・ムービーという評価もあるが、いまひとつ、後味も良くなく、救いようがないような映画だった。
★★
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