なかでも、最も期待できそうなのが、20世紀フォックスが映画化する「はやぶさ HAYABUSA」(堤幸彦監督)だ。「タイタニック」「アバター」などを手掛けた20世紀フォックスが、7年間にわたるはやぶさのプロジェクトの挑戦と苦闘を壮大なスケールで描く。注目は、主演に竹内結子が出演すること。共演、西田敏行。
③松竹:「おかえり、はやぶさ」(3D)(2011年公開)
④角川:「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」(5月14日公開)
「はやぶさ HAYABUSA」は、宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとして「はやぶさ」事業の一端を担い、自らの生き方も見つめ直す研究者を演じる竹内結子は「7年越しのはやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたように、この作品も今の日本の夢や希望となれたらうれしいです」とコメントを寄せている。
上司役を演じる西田敏行は、「震災と原発事故による日本のマイナス・イメージが広まっていますが、この映画で改めて『はやぶさ』の快挙、世界に誇る日本の科学技術を知ってもらいたい。昨年のあの感動をもう一度思い出してもらい、日本に誇りとプライドを取り戻したい」と意気込みを見せている。
4月13日にクランクインし、クランクアップは5月下旬の予定。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力のもと、「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など海外ロケも行う。
7年間60億キロにわたる宇宙の旅を終えた「はやぶさ」が無事地球に帰還するまでの苦闘を通じ、開発者や家族の絆(きずな)を描いたヒューマンストーリー。
渡辺謙は「奇をてらうのではなく、どうやって帰還できたかなどを、正面から描きたい」と抱負を語っている。こちらも、期待できそう。