CS放送で「仲代達矢、映画監督を語る」で、仲代が「五社監督、岡本喜八監督とは、同世代で、仲間のように映画を撮り続けた」といい、なかでも五社監督の「御用金」では、殺陣シーンなど、共演の中村(萬屋)欽之介から教えられたという。その基本は、切りこまれた相手を切り返すことだが、「米印(=※)のように、斜め、左右を切り分ける」のだという。
それから三年後の江戸。浪人脇坂孫兵衛(わきさか・まごベい=仲代達矢)が、鯖江(さばえ)藩士の流一学(西村晃)らに急襲された。孫兵衛は、彼らが、次席家老六郷帯刀(丹波哲郎)によって差向けられたことを知り愕然とした。
その頃鯖江藩は、公儀より一万石を削減され、さらに享保以来の不況で、極度に疲弊していた。帯刀は、佐渡から産出した御用金を積んだ船が黒崎村沖で遭難した時、漁民たちが拾いあげた金を藩財政建てなおしのために横領し、その秘密を知る漁民をみな殺しにしていたのだった。
だが、藩政改革に自分の政治的生命を賭ける帯刀は、再度の計画を練っていた。
孫兵衛は、帯刀への怒りをこめて鯖江に向ったが、その途中女賭博師おりは(浅丘ルリ子)と知りあった。おりはも“神隠し”の犠牲者だった。年季奉行が明けて村へ帰った
時、許婚者も父親もなく、身を落した女だった・・・(HPより)。
時、許婚者も父親もなく、身を落した女だった・・・(HPより)。
脇坂孫兵衛は、次席家老六郷帯刀(丹波哲郎)と幼いころからの友だったが、帯刀の許し難い所業に対立して、憤りを覚え、最後に決戦の時を迎える・・・。孫兵衛は、帯刀の妹、しのを妻にしていたが、帯刀は妹、しのを使って、自分たちの邪魔をしないよう、手を引くようすすめるが、孫兵衛は、村民を救うため、ひいては自身が人間として生きる価値を見出すために、帯刀と最後の果し合いを行うことになる。
出演:(配役)
仲代達矢 | (脇坂孫兵衛) |
(藤巻左門) | |
丹波哲郎 | (六郷帯刀) |
司葉子 | (しの) |
浅丘ルリ子 | (おりは) |
夏八木勲 | (高力九内) |
樋浦勉 | (六造) |
西村晃 | (流一学) |
尾形伸之介 | (宮内半蔵) |
大沢真吾 | (木島源内) |
原口剛 | (石川蔵人) |
佐藤京一 | (荒井道寛) |
井川比佐志 | (竹内慎次郎) |
黒部進 | (大村惣兵衛) |
星野兼児郎 | (岡島弥八) |
荒木肇 | (平山要助) |
山口博義 | (市原又七) |
田中浩 | (灘彦四郎) |
伊達強 | (黒川源太夫) |
田中邦衛 | (長井兵助) |
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