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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「レーチェル レーチェル」(1968)

 
レーチェル レーチェル」は、ポール・ニューマンの監督第1作目1968年の作品。ニューマンの妻、ジョアン・ウッドワードが主役で、小さな田舎町に住むオールド・ミスの世間知らずで、鬱積したもやもやした生活にピリオドを打って、新たな人生をスタートする姿を描いている。
日本のアラサ―、アラフォー女性と同じような、自分の現状、未来の生き方の模索、悩みなど万国共通するところが多いようです。
レーチェル(ジョアン・ウッドワード)35歳で、独身の小学校教師。レーチェルの父親は葬儀屋。そんな職業の暗さが彼女の性格を形づくってしまったのか。今は病弱な母親と2人暮らし。せまい田舎の町での、うっせきしたような生活が続いている。子供時代は、近所の子供たちから、“葬儀屋の娘”と罵られたりして、暗い少女時代を送る。幼いころと現在が同時進行で描かれる。
現在。話し相手といえば同僚教師のキャラ・マッキー(エステル・パーソンズ)くらいだ。勇気をおこし、彼女について信仰の集まりに出席してみたりしたが、やや狂信的な教祖がいて、違和感を覚え、散々な経験をする。またまたみじめな思いが深くなるばかりだった。
そんなある日、幼なじみで、今は高校の教師をしているニック(ジェームズ・オルソン)に出会った。彼からデートの誘いがあった。それはニックにとっては、ほんの気まぐれの退屈しのぎだったのだが、レーチェルにとっては人生の大事件。彼と初めての経験を持った。
ニックは、レ―チェルとの関係を続ける、さらに結婚などは論外だった。見てほしいものがあると言って、財布の中の女性の写真をみせ、妻がいるということをレ―チェルに伝える。実は、これはレーチェルとの結婚を断る口実だった。ある日、ニックの自宅に電話すると、留守番の家人が、ニックは独身であることが分かる。レ―チェルはすべてを知り、ふたたび孤独の日がやってくる。
やがて、レ―チェルは、妊娠したと思い、医者にみてもらうと、それは単なる腫れものが出来たにすぎなかった・・・。
こうした経験を通して、レ―チェルは、新しい人生を自分で切り開いていこうと決意し、母親には家などすべてを残して、違う町に向かって出発する。これからの人生は、必ずしもバラ色ではないかもしれないが、どちらにしても自立した生き方を始めた瞬間だった。
「レ―チェル レ―チェル」は、GH字幕さんが送ってくれたDVD1本として入っていた作品でした。
ジョアン・ウッドワード(1931年生まれ)は、夫・ポール・ニューマンとの共演映画や、ニューマン監督の作品に多く出演している。ウッドワードは、アクターズ・スタジオでニューマンと親しくなり、結婚。1958年には、「明日のスター」ナンバーワンに選ばれた。比較的地味な女優生活だが、ニューマンとは、アメリカ映画界きってのおしどり夫婦と言われた。
主な出演映画:

1955年「教会に鐘は鳴る」
1956年「赤い崖」
1957年「イブの三つの顔」アカデミー主演女優賞
1958年「長く熱い夜」
1959年「悶え」
1960年「蛇皮の服を着た男」「孤独な関係」
1961年「パリの旅愁
1963年「七月の女」「パリが恋するとき」
1965年「逆転殺人」
1966年「テキサスの五人の仲間」「素晴らしき男」
1968年「レーチェル レーチェル」
1969年「レーサー」
1975年「新・動く標的」
1978年「マイ・ライフ」
1984年「ハリー&サン」
1987年「ガラスの動物園
1990年「ミスター&ミセス・ブリッジ」
1993年「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」
     「フィラデルフィア
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