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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">★マドンナの「フ―ズ・ザット・ガール」(1987)</span>


 
「フーズ・ザット・ガール」(1987)は、歌手として人気絶頂だったマドンナが主演。公開当時劇場で見たが、すっかり忘れていたところ、Gyaoで放送していたので再見した。
アニメーションによるオープニングシーンは、おもしろい。
 
おお、これはいけるかなと期待を抱かせたが、映画全体としては、おふざけドタバタ映画になっていて、あまりまとまりがない。マドンナの作品としては秀作「エビータ」や「マドンナのスーザンを探して」「イン・ベッド・ウイッズ・マドンナ」などと比べると見劣りがした。まだ、マドンナが若くて、演技も未熟な印象。
 
無実の罪を着せられて4年間も刑務所生活を送っていたニッキー(マドンナ)が、模範囚として仮釈放されることになった。これには条件がついた。釈放後すぐにバスでぺンシルヴァニアの実家に帰ること、2週間ごとに保護司と連絡をとること。

ところが、ニッキーにしてみれば、真犯人を探し出し復讐したいという気持ちだった。一方、エリート弁護士ロードン
(グリフィン・ダン)は、上司サイモン(ジョン・マクマーティン)の娘ウェンディ(ヴィランド・モリス)との結婚式を明日に控えて大忙し。
しかも、将来の義父から「囚人送迎サーヴィス」なる仕事を頼まれるのだった。実はこの仕事こそが、サイモンにとっては、因縁のニッキ―を遠ざけるための重要な仕事だったのだ。
ロードンは、出所した囚人ニッキーをバス停まで送ることなど、30分もあれば終わるはずだったが、ニッキーが、ウェンディの母親からロードンが借りているロールスロイスを壊したり、レコード・ショップで万引きしたりあげくの果てに、ロードンを急病人に仕立ててトンズラするなどのハプニング続き。
麻酔から醒めてあわててニッキーを追ったロードンは、ニッキ―の捲きぞえをくって、さんざん危険な目にあう。そんな時間を過ごすうちに、ニッキーは真犯人を探すのを手伝ってくれとロードンに頼むのだった。ニューヨークで自分を陥れたラウル(コーティ・マンディ)とその相棒の姿をみつけたニッキーは事件の発端となった書類の隠されている銀行の名と暗証番号を聞き出すことに成功する。
書類を手に入れたニッキー。今日はロードンの結婚式。ひとりバスに乗ってロードンに別れを告げたニッキーだが、書類の中の写真を見て驚いた。中にはサイモンとウェンディ父娘がいた。あわてて結婚式場に向かうニッキー。なんと殺人の依頼をした真犯人は、サイモン父娘だったのだ・・・。
監督はジェームズ・フォーリー、音楽はスティーヴン・ブレイ。
 
タイトルの「あの娘は誰れ?」はラストシーンでかかる曲。
 
「マドンナ主演」ということで、マドンナを強く意識した主人公、ニッキーのキャラクターだった。性格は「はすっぱで開けっぴろげでオツムが弱い不良娘」という、当時のマドンナのイメージを、そのまま使ったような設定になっている。
 
ちょっと見では、かつてのマリリンモンローをほうふつとさせる。マドンナは、かなりいい加減な娘をそれなりに好演しているが、映画全体としては、物足りない。
 
B級映画。 ★★