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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「Newsweek映画ザ・ベスト300」①</span>

Newsweek日本版 The Best 300(映画ザ・ベスト300)」を3回にわたって紹介します。
一気に、さらっと読み終わりましたが、1回の記事では、終わりそうにありません(笑)。

いきなりですが、テレビ時代劇などの悪役で知られる八名信夫さんの「うーん、まずい~!もういっぱい」という青汁のCMがある。

CMですよ~86「キューサイ青汁」

Newsweek(ニューズウイーク日本版)の「映画ザ・ベスト300」は、

「あの主役はミスキャスト!」
「内容は陳腐!」
「賞味期限切れの映画!」
など、辛口の映画レビューだが、
“映画としては、面白い。名作だ”
というような映画がたっぷりと紹介されている。

まさに、かのCMと同じ、「うーん、突っ込みどころだらけだ!名作だ!」
といったNewsweekなどで30年以上、映画批評を書いてきたデービッド・アンセン氏が振り返る
名作・傑作・駄作が「映画ザ・ベスト300」で紹介されている。辛口という点では、
映画ブログ仲間の「ひろちゃん」といい勝負かも?(爆)。




アンセン氏は、12歳のときから映画を見始めて50年間に劇場で見た映画の数は「8,000本」という。
すべて記録してあるのだという。映画タイトル、主な出演俳優、評価(「駄作」「普通」「いい」
「とてもいい」「傑作」「最高」)をノートに記入。

辛口という点では、「不朽の名作」にだまされるな、とか、「シリアス=名作」の勘違いとか、
ストレートな発言が目立つ。たとえば「ウエストサイド物語」の主演・トニー役(リチャード・
ベイマー)はミスキャストだとか(笑)。確かに!




アンセン氏は、日本で言う団塊の世代で、われわれの多く(fpdも含む)よりやや上の世代だが、
感動した映画は、共通するところが多い。陳腐だが、映画の普遍性をあらためて感じます。
みんな「明日に向かって撃て!」「卒業」「ゴッドファーザー」などに映画の面白さを感じて
いるんですね。

アンセン氏が「わが心の歴代ベスト100」を紹介しているが、中でもお気に入りの10本として
紹介しているのが、以下の10作品(うーん、見ていない作品が多い!)。

(順不同)

①「極楽特急」(エルンスト・ルビッチ監督)・・・上流階級のふりをした泥棒カップルが楽しませたという。(未見)
②「ゲームの規則」(ジャン・ルノワール監督)・・・公開時は失敗も、20年後の完全版の再公開で見直されたという。(未見)これは見たい1本。
③「レディ・イブ」(プレストン・スタージェス監督)・・・完璧なラブコメとか。(未見)
④「第三の男」(キャロル・リード監督)・・・やっと出てきた(爆)。モノクロ映像のカメラワーク、悪人ハリー・ライム(オーソン・ウエルズ)の登場シーンは、足元の猫が利いている!(まったく同感)。
⑤「めまい」(ヒッチコック監督)・・・キム・ノバックのブロンド美女にめまい?


⑥「突然炎のごとく」(フランソワ・トリフォー監督)・・・ジャンヌ・モローの魅力。
⑦「オーソン・ウエルズのフォルスタッフ」(オーソン・ウエルズ]監督・主演)・・・ヘンリー4世を翻案。(未見)
⑧「アギーレ・神の怒り」(ウエルナー・ヘルツォーク監督)・・・ドキュメンタリーを思わせる迫真性。(未見)
⑨「ジャックポット」(ロバート・アルトマン監督)・・・70年代のアメリカのライフスタイルを忠実に再現。(未見)
⑩「ブギーナイツ」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)・・・ユーモア、激しさ、親密さが同居のポルノ産業の光と影だとか。(未見)

見ていない作品が多いのに驚きました。
1960年代、70年代、80年代、90年代、2000年代の作品は次回以降に。

(つづく)