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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ブッシュマン」(1980)</span>

”ブッシュ”でもアメリカの大統領とは関係ない(笑)。

アフリカ南部の先住民「ブッシュマン」(サン族)の存在を世界中に知らしめたのが
この映画「ブッシュマン」だった。日本では1982年に公開されて、その年の大ヒット
となった。

映画は、アフリカ・ナミビアカラハリ砂漠で撮影されたという。

射止めた動物を分け合い、平等、平和に暮らす狩猟民族ブッシュマンの生活は、飛行機から
投げ捨てられた清涼飲料水のビンで一変する・・・。

この「便利な道具」を求めて争いが起き始めたのだ。




映画は、ブッシュマンがビンを「地の果て」に捨てる旅の道中で、「文明」の道具である車や銃
に接し、戸惑う様子をコミカルに描いていた。

だが、利便性に惑わされず、伝統的な生活を守ろうとするブッシュマンの素朴な生き様が世界中の共感を
呼び、映画は大ヒットしたのだった。

この映画が公開されたときには、主役を演じたニカウさんは、一気に有名になった。

カラハリ砂漠でスカウトされた本物のブッシュマンである。
演技をするというよりも自然に演じた。

ブッシュマンは、1万~2万年前からアフリカ南部に散在したといわれ、後からアフリカ南部に
やって来た黒人や白人に土地を追われ、今では主にカラハリ砂漠一帯に約10万人が残るだけだ。
舌をうちつける独特な発音が特徴の言語も消滅しつつある。


映画は、絶壁にビンを投げ込んだニカウさんが、平穏を取り戻した集落に戻る場面で終わる。

ブッシュマンとはアフリカ南部の先住民のこと。これをべっ称だとして「サン族」とも呼ばれる。
だが、サン族の中には、自然とのつながりを誇り「我々はブッシュマン」として、逆にサン族の呼称を嫌う人も多いという。

こんな映画も80年代の初頭にあったなとふと思い出した。


☆☆☆