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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(44)「赤い砂漠」(1964)</span>



ミケランジェロ・アントニオーニ監督の初のカラー作品。

モニカ・ヴィッティは、この当時(1960年代半ば)、「アンニュイ(倦怠、けだるさ)女優」と
呼ばれた(らしい)。不思議な雰囲気を持ち、大人の色気むんむんだった(ようだ)。
数年の後に、学生になってから、「太陽はひとりぼっち」「赤い砂漠」「情事」などを立て続けに
見た。魅力たっぷりの女優だった。
(そのあたりは、モニカ・ファンの”ジュリアン”さんが詳しい)。

とくに「半開きの唇」が魅力的だった!?


 「赤い砂漠」では、
 モニカ・ビッティ
 扮する人妻ジュリ
 アナは工場技師の
 夫ウーゴを訪ねに
 息子ヴァレリオの
 手を引き、殺風景
 な工場地帯を歩い
 ていく。彼女は交通
 事故で受けた精神
 的ショックから
 立ち直っておらず、
 その言動にはどこ

か狂った所があった。夫は、同僚のコラド(リチャード・ハリス)を妻に紹介する・・・。





ジュリアナは、急に町に店を出す決意をしたが、まだ何を売るかも決めていない。

そんなジュリアナ興味を持ち、店にする借家を下見に来た所を待ち受けるコラド。

彼はこの地方の職人を集め、ブエノスアイレスの新工場に送るため奔走している。

ジュリアナはそのスカウト活動に同行し、夫や友人たちと海辺の小屋で合流。賑やかな語らいの時を持つが、近くに停泊中の船に伝染病発生の様子をみてとり、ちょうど霧のたちこめる港でしばし錯乱してしまうのだった・・・。(Gooなどより)

映像が印象的で、とくに色を抑えたディ・パルマのカメラが素晴らしい。
アントニオーニの作品の中では、それほど難しくはなく、わかりやすい内容だった。





モニカ・ビッティは、個性的な女優で、物憂げな表情がなんとも言えず、引き込まれる。
けだるさもにじみ出ていた。何か考え事をしているような、遠くを見つめる横顔も魅力的だった。
同じイタリア女優でも、野生的な魅力のソフィア・ローレンなどとは異なった、日本人好みの
女優かもしれない。

MONICA VITTIの主な作品:
1960年「情事」☆☆☆☆
1961年「夜」★★
1962年「太陽はひとりぼっち」☆☆☆☆
     「地上最笑の作戦」
1963年「スェーデンの城」
1964年「赤い砂漠」☆☆☆☆
     「私は宇宙人を見た」
1965年「バンボーレ」
1966年「唇からナイフ」★★
1967年「花ひらく帝操帯」
     「ザ・スカーレット・レディー」
1968年「結婚大追跡」
1970年「ジェラシー」★★
1974年「自由の幻想」
1979年「ピンクのルージュ」
     「カンヌの恋人」
1983年「FLIRT」