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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">⑩映画「舞妓Haaaan!!!」(2007)</span>

 
 「舞妓Haaaan!!!」をほとんど予備知識なしで見てきた。
 このへんてこなタイトル。ハーンのHaa・・・の「a」は、4つでいいのか?(笑)
 
 事前には「おもしろい」という感想のブログを2,3見た程度。
 なぜか針に引っかかるものがあった(笑)。食いついてみようと(爆)。
 
 主演の阿部サダヲは、この映画ではじめて見た。
 あまりにもハイテンション・オタク。「釣りバカ~」の西田敏行
 さらに、オーバーアクションにしたといったら言い過ぎか。

 

   しかし、映画の感想は、一言で
   「予想した以上に面白い!」です。

   高校の修学旅行で、京都に出かけ、
   舞妓さんを見てからというもの、
   社会人をなっての唯一の関心事は、
   京都の舞妓さんと野球拳をして
   遊びたいという夢を実現すること。

 蛇足ですが、修学旅行の高校名が、埼玉県・熊谷(くまがや)農業
 XX高校には、噴き出してしまいました。私の生誕の隣の市であり、同郷といっても
 いいところ。言ってみれば「Always 三丁目の夕日」で、”青森の田舎”
 から集団就職で出てきて・・・と同じ意味合い(いなかっぺ、という意味)
 だからです(笑)。

 それはともかく、映画のオープニングは、東京の食品会社で働く平凡なサラリーマン、
 鬼塚公彦(阿部サダヲ)が、ブログで、盛んに「舞妓」に関して、ブロガー相手に意見を
 戦わしているところから始まる。いかにも今風! 

 相手は、お茶屋での「舞妓」相手の遊びではツワモノ。なんとしても相手をぎゃふんと
 言わせるためには、経験するしかないと決め、チャンスをうかがう。

 



 そこへ、社から京都支社への転勤辞令が。まわりからは、左遷と陰で言われても、
 本人にとっては願ってもないこと。京都のお茶屋は、どこも「一見さんお断り」
 と知るも、あの手この手で、御茶屋にもぐりこむのだが・・・。

 プロの舞妓さんというのは、たいしたもの。高校時代に、一度会って、
 迷子になり、道を聞いただけだが、12年もたって、それを覚えて
 いるとは。お茶屋の女将の言葉。「一度会ったら、覚えているものです」。

 お茶屋では、常連客で、ブログで喧々諤々いいあってきた相手(高額年俸を得ている
 野球選手、内藤=堤真一)がいたから、鬼塚は、いやが上にも闘争心がわいてくる
 のだった。

 舞妓を演じる小出早織(駒子)、鬼塚の恋人だったが、振られて、鬼塚を見返すべく
 舞妓になった柴咲コウらの着物姿があでやかなこと。鬼塚は、柴崎の舞妓姿に
 気づかないという、なんと間が抜けたというか・・・。

 果たして、どのような展開に・・・。

 



 映画の前半で、お茶屋や、舞台でのシーンは、ブロードウエイ並みのミュージカル
 (「一見さんお断り」)のミュージカル仕立て。海外では、昔から日本の
 イメージは、「フジヤマ」「ゲイシャ」であることを思うと、海外でも十分に通用する
 映画だと短絡的に(笑)思った。
 
 鬼塚がライバルとする内藤は、故障で野球ができなくなると、すかさず
 映画に主演し、人気を博し、次々に転職し、成功を収める。鬼塚が、
 これを追いかける。内藤が、京都市長に立候補すれば、鬼塚も立候補、
 内藤が勝利を収める。

 どたばたの中にも、笑わせ、ほろりとさせ、最初から最後まで、楽しませる
 映画だった。
 
 鬼塚が勤める食品会社の社長に扮した伊東四朗は、社長にぴったりのはまり役。
 
 お茶屋の女将の吉行和子はさすがの貫禄。

 植木等は、わずかなシーンだが、いい味を残し、これが遺作となった。

 ラストシーンは、外国映画でも、よくありがちな、しゃれた「オチ」で
 締めくくられていた。邦画は、今年も元気だな! 



 ☆☆☆