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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">(42)「山の郵便配達」(2001)</span>

 
山の郵便配達」は数年前、会社の同僚にすすめられた映画で、中国映画で、「すばらしい」
ということだったので、しばらくして劇場で見ました。

 あとで知ったことですが、2001年の単館ロードショーでは、第一位の人気だった中国映画で
あったわけです。感動しました。

 中国映画と言えば、「HERO」「LOVERS」グリーン・デスティニー」など、派手な ”ワイヤー・
アクション”映画が目立ちますが、静かな味わいのある映画もあるということを知りました。

 



 几帳面で、寡黙な郵便配達の父。

 中国の山の奥地にまで郵便を配達しています。

 受け取る住民とはみな顔なじみとみえて、
 あいさつにも親しさが伝わってきます。

 やがて、その息子が後を継ぐことになる・・・。一度、引き継ぐために、いっしょに配達に歩く。
 最初は、ためらっていた息子も、次第に父親の偉大さに気づいていく。

 息子は、二言三言しか言わない父親の想いが、やがて自身で郵便配達をすることにより、
理解していくことになる・・・。
 
 配達には、常に愛犬が一緒。

 あるとき、父親が配達に行かなくなり、息子一人が行くことに
 なったとき・・・。犬は、父親と残ろうとするが、父親が、「行け!」と一言。
 
 ”主人は、変わったのだな”と犬が理解したかどうか(爆)、息子についていくことになる・・・
 といったあたりはぐっときますね(爆)。

 犬が、また戻りかけるんですね、泣かせる!(笑)。

 ”中国の忠犬ハチ公”(爆)。

 (映画ポスターの下のほうに、もくもくと主人の後をついていく
 ワンコが見えます。笑)

 



 父の想い、息子の想い、母の想い・・・こうした家族を愛する気持ちに
 包まれた、変化のない淡々とした内容でしたが、じわりじわりと奥深いもの
 が伝わってきました。

 たった一通の手紙でも、何キロも離れた山の奥地まで届ける・・・。
 半日、一日掛かりのことも。

 郵便を受け取る人々の対応を見て、父親がいかに親しまれていたか、
 尊敬されていたかを息子は身をもって知っていく・・・。

 淡々と描かれていましたが、思い出に残る映画でした。

 ☆☆☆☆



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