「レッスン」(Take The Lead」(2006年米国映画)(米国では4月7日公開、日本
では遅れて、2007年7月7日)を機内で見た。傑作音楽映画でしょう。
有名な俳優であっても、ほとんどその人の作品を、まるで避けて通ってきたように
見ていないというケースがときどきあります。私の場合では、アントニオ・バンデラス
(1960年生まれ)がその一人です。
ただし出演作品として、見ているのも数本あるわけですが、印象が薄く、気にもして
いなかったということでしょうか。「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」「エビータ」
「ポワゾン」くらいしか見ていませんでした。「マスク・オブ・ゾロ」あたりから、活躍が目立ち、
人気も急上昇していますが、一向に見ていませんでした。
ところが、昨日(7月12日)機内で最新作「Take The Lead」というダンス映画を見て、
アントニオ・バンデラスはすごい、と再認識しました。これでは、女性ファンが増える
わけだと納得。
「Take The Lead」の映画では、言ってみれば、ゲーリー・クーパーの良心と
シドニー・ポワチエの正義を足したような、すばらしさにあふれていました。
内容的には、あの「暴力教室」や「いつも心に太陽を」を思わせるような、単純にいって
落ちこぼれ生徒たちを、人間的、社会的に成長させる物語。その手段が、サルサなどの
ダンスを通じてというわけ。
バンデラスが、すばらしい。忍耐強く、また誰をも尊敬の念で向きあう姿勢がすばらしく、
こんなに二枚目とは、思わなかった、という驚きでした。ダンスの迫力はもとより、
音楽の数々が印象に残り、「ダーティー・ダンシング」「フラッシュダンス」以来の
傑作ダンス映画ではないかと思いました。
もう一度劇場公開時に、足を運びたい映画でしたね。
A.バンデラスの出演作品:
1982年「セクシリア」
1984年「ロス・ザンコス/竹馬の男」
1985年「マタドール<闘牛士>」
「炎のレクイエム、凶弾」
1987年「欲望の法則」「最も危険な男」
1988年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」
1990年「アタメ」「インセスト/近親相姦」
「暴走遊戯」
1992年「マンボ・キングス/わが心のマリア」
1993年「愛よりも非情」
1994年「愛の奴隷」「フィラデルフィア」
「愛と精霊の家」
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
1995年「暗殺者」「デスペラード」
「マイアミ・ラプソディー」「フォー・ルームス」
1996年「あなたに逢いたくて」「ストレンジャー」
「エビータ」
1998年「マスク・オブ・ゾロ」
1999年「13ウォーリアーズ」「バウンティ・キッド」
2000年「マイ・スウィート・ガイズ」「ポワゾン」
「抹殺者」
2001年「スパイキッズ」
2002年「スパイキッズ2/失われた夢の島」「フリーダ」
「バリスティック」「ファム・ファタール」
2003年「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」
「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」
「ジャスティス 闇の迷宮」
2004年「シュレック2」(声)
2005年「レジェンド・オブ・ゾロ」
2006年「レッスン」(Take The Lead」、日本公開、2007年7月7日)