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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代⑤「ロシュフォールの恋人たち」</span>



                       ↑上は、ドヌーブ(左)とドルレアックの実の姉妹
                        下は、当時の映画チラシ

ロシュフォールの恋人たち」(製作1966年、フランス)は、
日本で初公開(1967年)の3-4年後にリバイバルで見ました。
当時、ドロンと人気を二分していた、ジョージ・チャキリスが主演。

フランス製ミュージカルとしては、60年代では、「シェルブールの雨傘」(1964年)と
並ぶ2大ミュージカルといえるでしょう。「シェルブール~」も同じ時期
リバイバルで見ました。

シェルブールの雨傘」は、カトリーヌ・ドヌーブがその可憐さで
スターダムに上った記念すべき作品で、全編セリフが歌という点で
注目されました。
 詳しくは、http://www5b.biglobe.ne.jp/~sasuraib/sub5_zatsu/eiga/amagasa.htm

 その映画のジャック・ドゥミ監督と音楽家ミシェル・ルグラン
ふたたび組んで、ドヌーブをはじめ、「ウエストサイド物語」の
ジョージ・チャキリス(「ウエストサイド」でアカデミー賞助演男優賞)などが
加わって作られたのが豪華絢爛の「ロシュフォールの恋人たち」。

 ハリウッド製ミュージカルとは違った、フランス・タッチの音楽、メロディと
迫力あるダンスシーンが印象に残ります。

 ところで、1960年代のジョージ・チャキリスの人気は、日本では大変なもので、
「ウエストサイド物語」のあと、クラウディア・カルディナーレ
共演した「ブーベの恋人」で、女性ファンのハートをつかんだといいます。

「ドロン」と「チャキリス」と一時は、人気を二分していたともいえるでしょう。
しかし、圧倒的二枚目ドロン人気に衰えはなく、20年以上の長きにわたって、
日本では人気を得ていました。

 いえいえ、さらに20年後の現在(2006年)の今でも「ドロン様」という
熱烈なファンがいることを知っています(笑)。「ヨン様」どころでは
ないようです(爆)。

 チャキリスは、「ウエストサイド物語」のベルナルド役があまりにも
強烈だったため、それ以上の持ち味を出しきれる作品にめぐり合えなかったとも
言われています。
 そんな中、スケールアップした踊りを群像劇でみせるミュージカル
ロシュフォールの恋人たち」は、チャキリスにとっては願ってもない
ミュージカルとしての再登場でありました。
 ただ、その後は、低迷を続けて往年のチャキリスを見ることはなくなりました。
 一部で根強い人気を持つジャック・ペラン(「家族日誌」「鞄を持った女」で
注目の若手)も出演していました。ペランは、後年「Z」(1968-1969年)で、俳優兼製作で、
また「ニューシネマ・パラダイス」で熟年の味わい深い演技をみせています。
ペラン人気一部で根強いです。
 「ジャック・ペランの部屋」http://www.geocities.jp/siro324/index03.htm
を訪問いただけると、ペランのすべてがわかります。

(内容)陽光眩しい南仏ロシュフォール。年に一度のお祭りを目前に控えた町で、
双子の姉妹とその母はそれぞれの恋を見つけていきます。双子の姉妹を演じた、
カトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・ドルレアックは実の姉妹でした。

ただ ドルレアックは、この映画の翌年(1967年)、交通事故で27歳で亡くなる
という悲劇に見舞われました。

豪華俳優陣に、目を奪われました。

あの「雨に歌えば」のジーン・ケリーや、美貌のスターといわれた
うたかたの恋」「チャタレー夫人の恋人」などのダニエル・ダリューなどが
出演しています。もう一度見てみたい映画です。


☆☆☆☆