米歌手で俳優のティナ・ターナーが24日、スイスのチューリヒ近郊にある自宅で死去した。83 歳だった。代理人が明らかにした。
「ロックンロールの女王」と称され、グラミー賞を8度受賞したほか、映画「マッドマックス/サンダードーム」(1985)ではメル・ギブソンとともに主演を務めた。
ティナ・ターナーは1939年、米テネシー州生まれ。
最初は、アイク・ターナーのキング・オヴ・リズムの看板歌手としてのデビュー。最初の録音は1958年の「リトル・アン」の名義だった。
ロックンロールの黎明期である1950年代にデビューし「What's Love Got to Do with It(愛の魔力)」などの曲が大ヒット。
ティナ・ターナーとして初めて舞台に立ったのは、1960年、アイク・アンド・ティナ・ターナー・レヴューの一員として活動を始めた時。
デュオの名義で売り出した一連の曲がヒット。この中には「ア・フール・イン・ラヴ」(1960)「リヴァー・ディープ-マウンテン・ハイ」(1966)「プラウド・メアリー」(1971)「ナットブッシュ・シティ・リミッツ」(1973)などがあり、いずれもティナ・ターナーが自分で作曲した。
1969年、アイク&ティナ・ターナーはローリング・ストーンズのアメリカ・ツアーで前座を務め、ますますその名を高めた。1970年、エド・サリヴァン・ショーに出演。ツアーは成功した。
1971年初めにデュオはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「プラウド・メアリー」をカヴァーして発表したところ、この曲が過去最高のヒットとなった。ビルボード新曲100のチャートで第4位まで上がり、同時に100万枚を越える売り上げを記録した。
2008年になかば引退していた状態から再びカムバックして「ティナ・ターナー50周年記念ツアー」を行った。1991年、アイク&ティナ・ターナー名義で「ロックの殿堂」入り。2021年にはソロ名義で「ロックの殿堂」入りを果たしている。
ご冥福をお祈りいたします。