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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「決戦は日曜日」(2022)を見る。宮沢りえ、窪田正孝主演のドタバタ劇。

決戦は日曜日」(2022)を見る。病に倒れた衆議院議員である父親に代わって立候補した令嬢を当選させようとする私設秘書の奮闘を描く。

政治オンチの令嬢が、地盤を引き継いで後継候補に担ぎ出されるが、令嬢は、やる気なしで、いかに落選するかをあの手この手で模索する…といったドタバタ劇を描く。

令嬢を演じる宮沢りえは、これまでにない役柄に挑戦しているが、ビルの屋上から飛び降りるというそぶりを見せる一方、現行の政治に不満をぶつけるくだりは熱意のある正論で、人物像が天然なのか、シリアスなのかどっちつかずの印象。

窪田正孝は、後継候補に振り回されるが、秘書でありながら、候補とともに、落選のためのネガティブ映像などを収集して、ネットに流す。

選挙における二世議員、地元を牛耳る老人会のような後援会、秘書たちのドタバタ劇など選挙にまつわる騒動をコミカルに描いているところが見どころ。

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とある地方都市。谷村勉(窪田正孝)はこの地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平(小林勝也)の私設秘書。30歳になり秘書として経験も積み中堅となり、仕事に特別熱い思いはないが、暮らしていくには満足な仕事と思っていた。

ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(宮沢りえ)だった。

谷村は有美の補佐役として業務にあたることになったが、自由奔放、世間知らず、だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される日々。

しかし、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実…だったのだが、政界に蔓延る古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす。

なんと、それは選挙に落ちることだった!
前代未聞の選挙戦の行方は…?

・・・
有美は、政治の全くの素人であり、原稿の「各々の信頼を…」の「各々」を「かくかく」と何度も口にして、会見の出席者から失笑を買う。

プラカードをもって苦情を訴える市民たちに、コンビニから買ってきたジュースや肉まんを振舞って、まあまあまあとなだめたり…と傍若無人ぶり。

この光景を遠くから見ていた秘書たちは「あんなことは利益供与だよ」とあきれるのだ。

秘書の谷村勉から、有美に対するネットなどの書き込みを例に挙げて、有美に欠けている点について、やんわりと説明する。遠慮なくいってみてという有美だが「危機感が足りない」「振る舞いに気を付けて」などとと言われると「議員になりたくて立候補したわけではない」とやり返す。

また、苦言を呈しにやってきた後援会長らを前にして「(後援を)辞めてもらっていい」というと、さすがに後援会長もキレてしまい「そっちがそういうなら、これまでありがとうございました」と皮肉たっぷりに言い、絶縁状を叩きつけるのだ。

これには秘書たちも「いくら老害といっても(講演会などに)連れてくる人数が違いますからね」と有美に、後援会長らに謝罪するよう申し立てるのだ。

後日、有美は、秘書らに言われるままに後援会の幹部らに、絞り出すように「すみませんでした」との一言があり、老人たちは丸く収まった。

有美は、選挙に落ちるために、意図的にマイナスになるような騒動を起こすが、相手候補の賄賂の受け渡しなどの映像が拡散されて、有美の意に反して当選してしまう。

実のところ、選挙などこの程度か…と皮肉っているようだ。


【主なキャスト】
■谷村勉:窪田正孝衆議院銀私設秘書
■川島有美:宮沢りえ…議員の父の地盤を引き継ぎ選挙に立候補。
■岩渕勇気:赤楚衛二…新人の私設秘書
■田中菜々:内田慈…私設秘書
■濱口祐介:小市慢太郎政策秘書
■向井大地:音尾琢真…公設第1秘書
■川島昌平:小林勝也…前衆議院議員。娘が後を引き継ぐ。
■後援会会長・渡辺:たかお鷹
■後援会幹部:高瀬哲朗
■後援会幹部:今村俊一
■池田代議士:原康義

 

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