昔から生活を便利にするアイテムの例えとして「三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)」という言葉がある。昭和・平成・令和とその時代により変化してきた。
とくに家電が登場した昭和では「テレビ・洗濯機・冷蔵庫」さらに「3C」(カラーテレビ・クーラー・自動車)の時代に。
「三種の神器」の本来的な意味は、神話の時代から伝わるとされる宝物のこと。皇位のしるしとして代々の天皇が伝承してきたのに、起源は謎に包まれている。
「八咫鏡(やたのかがみ)」「八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」で「三種の神器」と総称される。
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【1950年代(昭和)】
初の家電「三種の神器」…約70年前。「もはや戦後ではない」と言われ、好景気にわいた時代。
「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」
当時のテレビは高価で、東京タワー竣工や皇太子様ご成婚ブームを機に爆発的に売れた。家庭での娯楽や家事の負担を軽くするアイテムが、憧れを集めた。
【1960年代(高度成長期)】
暮らしを豊かにする「3C」。高度成長期に「新三種の神器」として登場。
「カラーテレビ」「クーラー」「自動車」
英語の頭文字をとって「3C」と呼ばれたこの3つ。国産車が大衆化し、マイカーでレジャーというライフスタイルも手の届くものとなった。カラーテレビは1964年の東京オリンピックを機に売れに売れた。
【2000年代(平成)】
「薄型テレビ」「デジタルカメラ」「DVDレコーダー」
「Google」や「Amazon」の日本語サービスが始まったのは2000年。初期のSNS「mixi」は、2004年スタート。インターネットを使う人も増え、デジタル機器の需要が加速。
では…。
令和の「三種の神器」は?
暮らし方や価値観が多様化しているので、誰もが同じものを思い浮かべるわけではないが、次の3つが挙げられることが多い。
「ロボット掃除機」「全自動洗濯乾燥機」「食器洗い機」だという。
(あれ、ひとつもない。笑)
宝クジが当たったら買おうかな。
有楽町駅前の宝くじ売り場(大黒天をなでなですると当たるらしい。笑)